時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

候補者選びのプチ拘り

2021年10月26日 | 時のつれづれ・神無月

多摩爺の「時のつれづれ(神無月の25)」
候補者選びのプチ拘り

先週末に行われた参議院の補欠選挙が、与野党で1勝1敗だったことを受け、
政権選択をかけてのラスト1週間は、勢いづく野党と、引き締める与党との戦いに様相を呈してきた。

国政選挙のみならず、首長選挙や地方議会の議員さんを選ぶ選挙において、
政党や候補者の政策は当然のこととして、背景にある主義主張を重要視することはもちろんだが、
私には選挙権を得た二十歳のころからずっと・・・ 拘り続けてきたある一つのことがある。

それは・・・ 年齢や経験値に関することになるので、ある意味では差別になるかもしれないが、
私にとっては、とっても大事な基準でもあって、譲れない拘りの一つでもある。

その条件とは・・・ 候補者の政策や思想信条と、私自身の考えを検証する以前に、
障がいなどのハンディキャップを除き、
社会人になって、10年以上の勤労と、納税の経験がない候補者に、私は投票しないという拘りだ。

これは、世のため人のために政治を志す者として、国民の三大義務(教育・勤労・納税)のうち
社会人として求められる勤労と納税について、たった10年間の経験すらない候補者に、
身勝手だと思うが・・・ あぁぁだ、こぉぉだと、能書きを垂れてほしくないだ。

一方で、政治に若者が参画することには大賛成である。
もちろん、そこには・・・ 後々議員として育ってほしい若者も含まれているのだが、
政治は学問だけではできない、私はそう思っているので、
どんなに頭脳明晰であろうと、政治家を青田買いする勇気と度胸は・・・ 生憎持ち合わせていない。

別に海千山千の政治家を求めているわけじゃないが、
政治は生活そのものであり、経験を踏まえてのものだとの、如何ともし難い固定概念があって、
志は立派で、見上げたものだと思いつつも、
たった10年の目安(私の基準)がクリアできてない若者に、
ホントに身勝手だと思うが・・・ 自分の生活を託したくないのである。

とはいえ、被選挙権(衆院議員25歳、参院議員30歳)まで否定するつもりはない。
小学生や中学生の頃から、子役やアイドル活動により10年以上の納税をして方もいるだろうし、
いまどきは少ないと思うが、義務教育を終えて直ぐに社会に出て、
その後の経験を踏まえて政治家を志す若者もいる。

極論すれば・・・ 被選挙権が引き下げられ、20歳になろうと、18歳になろうと、
法律で定めるなら異論はないが、
その分だけ投票する側の目が肥えてるかどうかが求められてくるのであって、
それ(被選挙権の引き下げ)によって・・・ 私自身の基準が変わることはない。

つい先だっても、昔やんちゃをした若者が市会議員を目指したものの、
同市に居住の実績がなく当選無効となったが、
行政手続きや社会通念と、現実の世界との間にある、如何ともし難い矛盾とキチンと向き合い、
法的に決着を付けてからなら・・・ 是非とも、リベンジに挑んでほしいと思っている。

よって、政策や思想信条に合致していて、勤労及び納税経験が足りない候補者しかいなかった場合、
幸いなことに、いままでに一度も、そういったことがなかったが、
白票をもって、自分の意志を投じようと決めている。

数は力だと言った政治家がいた。
確かにその通りだと思う。
かつては、◯◯チルドレン、◯◯ガールといった・・・ 弁舌爽やかで、見てくれの良い候補者が、
風を吹かすがために利用され、メディアに多く露出したものの、
あっという間にいなくなったこともあった。

この国に、政治家になるべき優秀な人材は数多いると思う。
しかし、彼ら彼女らを公認しようとする政党は、
能力はもちろんだが、併せてビジュアルと肩書き(経験値)に加えて血統を重要視している。

来週になれば
、政策よりも他人の批判に注力して、選挙戦を勝ち上がった多くの当選者が、
誇らしげに議員バッジをつけるのだろう。

だれが当選しても、それがルールであって、結果だから認めざる得ないのだが、
せめて勤労と納税が10年にも満たない、ニイチャン、ネエチャンだけは勘弁願いたい。
頭でっかちで、現の社会で経験が乏しい、ニイチャン、ネエチャンだけは勘弁願いたい。

もう一つ・・・ ついでで申し訳ないが、
いくら経験値は高くても、時代の流れについて行くことができないご老体も、
そろそろ身を引いてほしいと思っており、
年金暮らしという、多くの国民の暮らしがいったいとういうものなのか、
一度ぐらい経験してみたら・・・ いかがなものかと思っている。

我が儘な年寄りで申し訳ないが、
候補者選びのプチ拘りだけは・・・ 譲れないのだ。

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