時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

日本の美 足立美術館

2021年10月20日 | 旅のつれづれ

多摩爺の「旅のつれづれ(その6)」
日本の美 足立美術館(島根県安来市)

ワイドショーで、この国を代表するLCC「ピーチ(Peach)」の
5,000円ガチャが話題になっている。
よくよく見てみると、ローカル空港がメインのようなプランだが、
なんてたって5,000円だから・・・ 行き先がどこであろうと、贅沢をいうもんじゃない。

北海道や沖縄の観光地は、人が多いだろうし、どこにコロナがあるか分らないが、
感染者が少ないというか・・・ ほとんど出てない山陰地方が、
個人的には穴場なんじゃないかと思っている。

山陰といっても、私がオススメするのは、
出雲大社や、大山、鳥取砂丘などの有名な観光地ではない。

島根の松江市と、鳥取県の米子市の間にある、人口4万人弱の小さな町(安来市)に、
一生に一度は、見ておいた方が良い
この国の美の極みを収蔵した「足立美術館」があるのでオススメしたい。

出雲路に進路を取ると、中国山地の山懐に広がる、長閑な田園地帯に見えてきたのは、
大型バスが・・・ ゆうに3~40台は止まれるであろう大駐車場
失礼だと思うが、こんな田舎道にと、まずは・・・ そこから度肝を抜かれるが、
入館すれば、もっともっと驚くことが多いのだから、これぐらいでビックリしては腰が抜けるだろう。

ここには、一生に一度は絶対に見ておくべき宝が二つある。
その一つは・・・ もちろん絵画だが、
なかでも、特に見ておきたいのは・・・ 日本画の至宝ともいうべき横山大観である。

ガイドブックには、次のように紹介されている。
「巨匠たちの筆致に心をうたれ、静寂に耳を澄ませる快いひととき」
筆運びといった表現なら、分らんでもないが、
筆致という表現は・・・ 恥ずかしながら、このとき初めて知った。

地元の豪商が、後世に残してくれた日本の美が・・・ ここには驚くほど揃っている。
絵画の写真を撮ることができないので、紹介することは出来ないが、
横山大観の他にも、美人画の鏑木清方、伊東深水、さらにはシルクロード画の平山郁夫 等々
拙い表現で恐縮だが・・・ 本物が放つオーラに圧倒されてしまうだろう。

そして、もう一つの宝は・・・ 庭園だ。
室内にある、大きな大きな窓越しから眺めた枯山水(庭園)は、
一幅の絵画のように見えるのだから・・・ これにはきっと腰を抜かすんじゃなかろうか?

ガイドブックには、次のように紹介されていた。
「霧雲立ち昇る山並みを借景に、移り行く四季の彩りを愛でるひととき」

気がつく人が、誰一人いないかもしれないが、移りゆく季節の彩りを感じ取りながら、
5万坪ある庭園のどこかに、職人たちが・・・ 毎日、必ず手を入れている。
この贅沢すぎる拘りこそが・・・ 「足立美術館」の「足立美術館」たる魅力なのだろう。

出雲の国から、因幡の国に向かう田園地帯で見つけた・・・ この国の美の極み
私が「足立美術館」に行ったのは、もう10年も前の夏になるが、
未だに、あのときの感動を忘れることはない。

新型コロナウイルスの感染者が、ようやく落ち着きを見せ始めたこのタイミングだからこそ、
都会よりも少し安全な、山陰に進路を取って、本物を感じる旅に出かけることをオススメしたい。

日々、秋が深まりゆくこの季節に、紅に彩り始めた庭園は、
いま、どのような光彩をはなっているのだろうか?
どなたか、ブログで紹介していたたげると・・・ ありがたい。


巨大なガラス越しに見える、一幅の絵画と見間違えるような庭園は、
「足立美術館」一押しの写真スポットでもある。


この光景が・・・ 「霧雲立ち昇る山並みを借景に、移り行く四季の彩りを愛でるひととき」である。

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4 コメント

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Unknown ( kazukomtng)
2021-10-20 09:32:25
くちサメペアも、行きましたよ、以前。
山陰、侮る無かれ!ですね。
今はもう無いみたいですが、ルイス.C.ティファニー公園、美術館と、足立美術館をハシゴしました。
真夏で、暑くてヘロヘロになりましたが。
足立美術館の絵画、庭園も素晴らしかったですが、個人的には、ルイス.C.ティファニー美術館に心打たれました。
ステントグラスが好きなのもあって。
こちらは、今は、熱海にあるみたいです。
Unknown (びこ)
2021-10-20 13:35:12
足立美術館はツアーで連れて行ってもらましたが、綺麗に手入れされた庭に驚きました。美術館の日本画も素晴らしかったです。ツアーで連れて行ってもらわなかったら一生しらないままだったかもしれません。
Unknown (多摩爺)
2021-10-20 16:18:36
くちこさん、こんにちは

ルイス.C.ティファニー公園って、日本で一番長い駅名「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」で有名になった美術館ですね。
いまは、熱海にあるんですか?
知りませんでした。
Unknown (多摩爺)
2021-10-20 16:24:59
びこさん、こんにちは

観光バスがたくさん止まるぐらいですから、ここも既に観光地になっているんですね。
おそらく美術館のあとは、2ルートの観光があって、
松江城→出雲大社→玉造温泉で泊の翌日は石見銀山のルートと、
日御碕→べた踏み坂→境港の鬼太郎ロード→皆生温泉で泊の翌日は鳥取砂丘のルートだと思います。
どちらにしても、山陰を楽しむ素晴らしいルートだと思います。

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