時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

母が来た。G7首脳も来た。

2023年05月19日 | 時のつれづれ・皐月 

多摩爺の「時のつれづれ(皐月の37)」
母が来た。G7首脳も来た


今日から始まる「G7広島サミット」に出席する、
民主主義国家の各国首脳と、世界のメディアが・・・ 平和の街「広島」に続々とやって来た。

それに合わせたわけじゃないが、この春93歳になった母が、一人で新幹線に乗ってやって来た。
迎えに帰ると言っても聞かないもんだから、妹に頼んで小倉から新幹線に乗せてもらったが、
無事に東京まで来てくれて・・・ ホントにホントに、ホッとしている。

そう言えば、ここ最近・・・ 女房がちょっと緊張していたように見えた。
自宅の駐車場に枯れ葉が1枚落ちていても、気になって小まめに掃除をしなきゃ気が済まない、
昭和一桁生まれの婆さんだけに、家の中が片づいてないことが気になっているらしい。

来週の帰郷を前にして、その準備で部屋が一つ、バックや箱などで大変なことになっている。
そう言えば「床に物を置きだしたら、ごみ屋敷になる。」は・・・ 昔から婆さんの口癖だった。
女房と婆さんの関係は、良好なので心配はしてないが、
それでも女房は、部屋が一つ倉庫になってることが・・・ 気になっているらしい。

そこがやっぱり、娘と母じゃなく、嫁と姑なんだと思うが、
こういった気遣いが、新たな気づきにつながり、関係が深まるのかもしれない。
そう思えば・・・ 気遣いや、気配りは、絆を深めるスタートなんだと前向き捉えることができる。

「この荷物、来週(実家に)帰るための準備だから・・・ 。」と、機先を制して私から話した。
「引っ越するみたいな、大荷物だね。」と、婆さんは笑っていたが、
父と義父母の三回忌に備えて、たくさん買ってあったお土産の山を見て、
「ご近所さんに気を遣ってもらって・・・ 申し訳ないね。」と、言葉をつないだ。

婆さんが荷物の山を見て、なにか言うことは・・・ おそらく、もうないだろう。
キチンと説明だけはしておかないと、波風を立てたくない女房とは違って、
私と婆さんは親子だから・・・ そこんとこを伝える役割は、やっぱり私の役目だろう。

さて、G7の首脳が続々と広島に集まり、今日からサミットが始まる。
ロシアのウクライナ侵略や、中国の台湾侵攻のチラつかせなど、
国際社会が混沌とするなか、被爆地の広島で行われる国際会議だけに、
その意義はとてつもなく深く・・・ この地から発せられるメッセージに注目が集まっている。

そんなタイミングに合わせたかどうかはしらないが、この国の野党第一党は、
すでに亡くなった芸能プロダクション前社長が、かつて行った未成年への性的虐待を問題視し、
ヒヤリングを行うなど、スキャンダルへの関わりについては・・・ いつも鼻息が荒い。

未成年への性的虐待については、あるまじき行為であり、対策が必要なことではあるが、
当事者はすでに故人であり、訴訟されたわけではなく、真偽の確認と確定はこれからである。
訴訟されないと、警察や司法が動けないかといえば、そういうことではないものの、
話題作りで、G7サミットにぶつけたとは思いたくないが・・・ タイミングというか間が悪い。

なんて言ったら良いんだろう。
やってることは、けっして間違ってないと思うが、
このタイミングでのプライオリティは・・・ ホントに、それで良かったのだろうか?

未成年であろうと、なかろうと・・・ 性的虐待はあってはならないし、
そのことについて、法律の改正が必要なのであれば、
為政者が法律改正に向けて、知恵を絞るのは当然のことである。

とはいえ・・・ プライベートに立ち入り、ブレーキをかけ、罰則を設定しようとするだけに、
話題先行のドタバタのなかで、議論をリードしようとすることが、良いことだとは思えない。
もう少し冷静になって、落ち着いた議論を進めるべきではなかろうか?

そういった視点で捉えれば・・・ 政治家という政に携わる公職にある方々は、
慌てふためいて、関係者を国会に呼んで、したり顔で芸能レポーターのまね事をするほど、
暇を持て余している方々ではないと思うが・・・ 如何なものだろうか?

人の思いなんてものは・・・ それぞれだから、メディア受けを読んでのことだと思うし、
このことについて、プライオリティが高いと思う人がいることまで、否定するものではないが、
政府や与党の関心が、そこまで高くないことに着目して、
当て擦りというか、皮肉を込めて「あっち向いてホイ!」で、受けを狙う必要があったのだろうか?

この国の野党第一党だから、それなりに期待をせねばならないが、
私がこの政党を支持することができない理由を挙げれば、
このような・・・ 受けを狙ったパフォーマンスが過ぎることと、
政策に関するプライオリティが、あまりにもトンチンカンなことである。

かつて「コンクリートから人へ」や「埋蔵金がある。」といった、耳障りの良いキャッチコピーと、
パフォーマンスの権化ともいうべき「事業仕分け」でしくじり、墓穴を掘ったにも拘わらず、
それに懲りてないばかりか、この国を取り巻く諸課題に対して感度が鈍く、
その方向性とプライオリティの設定に・・・ 大局観と先見性が見当たらないのである。

野党第一党に・・・ ないものを、いくら強請(ねだ)っても、
ないものはないし、ない袖も振れないし、私が同党を支持しても、支持をしないでも、
私のことであり、他人にとってはどうでもいいことなんで・・・ 愚痴はこれぐらいにする。

なにはともあれ、世界が注目するG7広島サミットが、
無事に始まり、無事に終わってくれることを願ってやまない。

国際社会が転換期にあるなか、被爆地の広島で開催される、意義深きG7広島サミットで、
核兵器の根絶と・・・ 力によって現状変更をたくらむ権威主義の国家に向けて、
「それは絶対に許さない。」との、平和を望むメッセージが、
力強く、高らかに発信されることを期待したい。

ガンバレ! ニッポン
広島からのメッセージに期待する。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« マイナンバーシステムへの信頼 | トップ | シウマイカリー »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (1948219suisen)
2023-05-19 13:48:10
多摩爺さんは模範的なご亭主ですね。

嫁と姑の関係は未来永劫続く問題ですから。
Unknown (多摩爺)
2023-05-19 14:24:09
水仙さん、恐縮です。

故人のことを悪く言うつもりはありませんが、
父があまりにも気が利かなかったもので、おそらくそれを見ていたからでしょう。
いまとなっては、姑しか親は居ないので、女房も気にかけているようです。
Unknown (naotomo3451)
2023-05-19 19:19:41
こんばんは!
奥様、お母様どちらにも気遣われて素晴らしいですね。お幸せな奥様とお母様です。
サミットは私は難しい事は分からないので、兎に角無事に終わる事を祈っています。
今日、平和公園の皆様を見て、無条件に嬉しかった単純な私です。 なおとも
Unknown (多摩爺)
2023-05-19 21:01:23
なおともさん、こんばんは

婆さんが来てくれたのは嬉しいのですが、叔母のところを訪問したり、孫家族と食事会をしたりでメッチャ忙しくて、
寝ているときに、息をしてるか気になって確認してしまいました。
元気は良いんですが、生き急いでもらってもこまるので、少しスケジュールを抑えて欲しいのですが、
なんせ一筋縄では行かない婆さんで、こちらもヘトヘトです。

コメントを投稿

時のつれづれ・皐月 」カテゴリの最新記事