たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事のこと,家族のこと,そして脳出血や失語症のこと・・・。

小学生が93万円を詐欺

2024-03-10 06:25:06 | つぶやき
「どう考えても親の責任でしょ?」
ニュースを見ていた高校生の三男が言った。
私も一瞬
「そうだよなあ。基本的には親の財産家管理の問題だろう。
 担任として、昔からその手の問題はあったけど、最終的には親同士で解決して頂くことになるよな…」
と思った。
しかし、
「よく考えると、子供を健全に育てる責任を負う立場として、学校も追及される。」
と考えを改めた。

金額が大きくて「詐欺事件」と思い込んでしますが、これは「いじめ」事案である。
「いじめ」はいじめ防止対策基本法で、次のように示されている。
「「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」
つまり、
「被害児童が加害児童に詐欺をされて心身に苦痛を感じている。」
という問題なのであ。

「精神」や「財産」が脅かされたて「警察と連携して対応」するのだから、明確な「重大事態」である。
だから、これは
「学校と被害児童の保護者が協働で被害児童を守り、
 学校が加害児童と加害保護者を指導する」
という責任を負うべきである。

しかし、
「加害児童の保護者が学校の責任を追及する」
というのは疑問がある。
両者は協働して解決と指導に当たる立場である。
財産の管理も「家庭教育」の管轄である。
だから、これは金額の問題ではなく、「いじめ」の指導の責任問題なのである。

「人を騙してはいけない」という生徒指導。
「自分の財産を詐欺から守らなければいけない」という消費者教育。
「未成年がお金を使う時には保護者の監督下にある」という家庭教育。
それぞれの立場で、大人が皆で、子供を育てなけれないけない。

その指導や学校施設において責任んがあった場合に
「背金の賠償としての問題」
になってくるのだろう。
その指導と賠償の問題を対策するにあたり、教育委員会やスクールロイヤー(弁護士)に助言してもらうことになる。
金額も注目も大きいから、もめることは予想される。

「卒業式や春休みを迎えるから、自分の学校でも、十分に指導しないと…」
と思いながら、一方で、
「とは言え、財産管理は親の問題だよね。学校に横パスするのはお門違い。」
「こういう家庭教育の問題なで学校の責任にされてしまうと、益々、教員の成り手が減ってしまうな…やめてほしい。」
と呟きつつ、事件の動向に注目しよう。


【追記】
そういえば、
長男が中学生になった頃、「連絡ツール」として持たせた携帯電話で音楽をダウンロードしまくってくれて、10万円近い請求に愕然としたことがあったなぁ…

長女が3歳の頃、近所のスーパーから飴1個をポケットに入れて持ち帰ってきてしまい、急いで戻って謝罪と支払いをしたこともあったなぁ…
子供は何を仕出かすかわからない。

親も経験を重ねて親になる…



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