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〖ポーの一族 青のパンドラ〗1巻あらすじ・感想!一族の起源“血の神”とアラン復活

萩尾望都著〖ポーの一族 青のパンドラ〗1巻あらすじ・ネタバレ感想!
ついに語られるポーの一族の起源。
“血の神”を得て消滅寸前のアランは復活できるのか?

〖ポーの一族 青のパンドラ〗 

萩尾望都『ポーの一族 青のパンドラ』 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks
■著者:萩尾望都
■カバーデザイン:芥陽子
■発行:株式会社小学館
■発売日:2023年2月9日



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〖ポーの一族 青のパンドラ〗登場人物

〖ポーの一族 青のパンドラ〗あらすじ・ネタバレ感想




〖ポーの一族 青のパンドラ〗登場人物 

<ポーの一族>
エドガー・ポーツネル
 吸血鬼(バンパネラ)ポーの一族
 火事の影響から完全復活していない
 消滅しそうなアランを復活させたい
アラン・トワイライト
 エドガーが一族の許可無く仲間にした
 ポーの村には入れない
 消えかけている

アーサー・トマス・クエントン卿
 5歳の時に馬車の事故に遭う
 当時の怪我で左耳を失い顔に傷が残る
 画家でエドガーをモデルに絵を描く

大老 キング ポー(元の名前はイオン)
 一族の長。紀元前2千年から存在
 エドガーに一族の起源を語る
 アラン復活の手助けをしようとする
バリー
 大老ポーを恨んでいる
 異母兄フォンティーンの復活を切望
 ポーの村のバラを枯らし追放
 “炎の剣”を狙っている
●フォンティーン
 大老ポーが地の底に閉じ込めた
●老ハンナ
 元はポーの島の占い師だった
 大老ポーが初めて“完成”させた人間
●マリアとアイザック
 アーサーを訪ねて来る老人
 村のバラを枯らしたバリーを憎む
●クロエ
 今は村に帰る気がない
●ケイトリン
 時々クロエの様子を見に行っている
●シルバー
 ポーの村の管理をしている
 クロエには同情的
 バリーのことは許せない
●ベラとオリオン
 サン・ミケーレ島に住む
 “血の神”の壺「パンドラ」を管理
 オリオンはベラの孫
●サルバトーレ
 サン・ミケーレ島のベラ宅を訪れる
アルゴス
 ポーの島で血の神を祀る祭司だった
 大老ポーの師匠のようなもの

<大老ポー以外の種族>
ファルカとブランカ
 ふたりはパートナー
 ファルカを仲間にしたのはバリー
●ロイとローラ
 ファルカとブランカが育てる子供達
 幼すぎてロイは消滅する

<人間>
●アドリア
 フォンティーンとバリーの母
 大老ポーが懸想した女性
●マーガレット夫人
 アーサーの隣人だった
●サイモン
 マーガレット夫人の孫
●ライナー
 カミラと不倫をしている大学教授
 アルゴスと遭遇
 カミラを突き飛ばして逃げた
●カミラ
 もうすぐ30歳
 ライナーを手放したくない
 ライナーに突き飛ばされ気を失う



〖ポーの一族 青のパンドラ〗1巻あらすじ・ネタバレ感想

●あらすじ
エドガーはバリーを連れてアーサーの家に戻って来る。
体が完全に復活していないエドガーは長旅で疲れ切っていた。
バリーを待たせることになるが、エドガーはアーサーにバラ油をかけてもらうと、中が冷蔵庫になっている棺に入り眠ることに。

翌日エドガーは、干からびて消滅寸前のアランを復活させる方法をバリーに尋ねる。
バリーは、大老ポーが持っているであろう“パンドラ”と呼ばれる壺を使えば蘇らせることができると言う。
その頃、大老ポーはファルカの元を訪れていた。
大老ポーはファルカに、サン・ミケーレ島にエドガー連れて来るよう頼む。

バリーはエドガーに、アラン復活の手助けをする交換条件として大老ポーが持つ“炎の剣”がほしいと言う。
バリーはアランが入ったトランクを奪い取り……。
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●感想
謎だったポーの一族の始まりが大老ポーによって語られた。
それは大老ポーが、イオンという若者だった頃に遡る。
紀元前2千年頃…何百年も生きているエドガーですら呆けるくらい途方もない大昔のことだ。

歳をとらない一族なのに大老ポーや老ハンナは最初から老人なのがずっと不思議だった。
若くて美しいからこそ不老不死になることに価値があるのではないかと思う。
老人になってから吸血鬼になってもメリットがあるようには思えない。
実は、大老ポーはその体が“不死人”として“完成”した頃、既に老人になっていたのだ。

ポーの島の岩山で青みがかった壺が“血の神”として祀られていた。
満月の夜になると壺から出てきた青い霧(多分血の神)がイオンの体に入り込み体を支配した。
イオンは吸血衝動を抑えられず人を襲っていた。
そして、岩山の祠に戻ると青い霧が体から抜けて壺に帰り、同時にイオンも人間に戻った。

祟りみたいなものなのだろうか?
体を乗っ取られている間の記憶が無ければまだしも、自分が何をしていたかしっかり覚えているなんて恐怖でどうにかなりそうだ。
本当は一回目の霧で不死人になるが、イオンは何度も仮の神と人間を繰り返し“完成”するまで100年かかった。
その間、イオンが苦悩と甘美、嫌悪を繰り返すことになったのは、神の気まぐれというやつなんだろうか。

ポーの島は海底火山の噴火で跡形もなく消えてしまったらしいが、それから大老ポーと老ハンナはどういう流れでポーの村を作ったのだろう。
始めの頃、大老ポーは自分のような怪物は不要だと考えていた。
でも、ポーの村には大勢人がいた。
大老ポーが老ハンナを完成させた時、それは人助けのようにも思えた。
エドガーも可哀想な子供だったし、何だかんだで情にほだされた結果、仲間が増えてしまったのだろうか。

83ページで大老ポーが
「なんてこと
だ…
彼も…
消えかけて
いるのか…?」
と心の中でつぶやいている。
それはエドガーの事だと思う。
消し炭同然のアランは何とか体を取り戻したかに思えたが、彼の中に“血の神”が入り込んだ。
エドガーは消えかけていて、吸血衝動を抑えない神がアランの中にいる。
おまけにバリーは“炎の剣”を持ってポーの村へ向かった。
きっとバリーは暴れ倒すだろう。
もしかしてポーの一族は破滅へ向かっているのだろうか?
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発売日:2023年2月9日

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