上:マグワの冬芽
上:クワの雄花序 4個の花糸に黄白色の葯
上:マグワの雌花序(集合花) 子房から2裂した柱頭が出ている
上3段:ヤマグワの葉と雌花序(集合花)
上:ヤマグワの果実-長い花柱と柱頭が宿存 下:マグワの果実
マグワ<真桑>とヤマグワ<山桑> (クワ科 クワ属 落葉高木 雌雄別株 花期4,5月 果期6,7月) 葉は互生、葉身は卵形で縁に粗鋸歯、葉先が尾状に尖る。雄株の雄花序は紐状に垂れ下がり、雄蕊は4個、雄花序はマグワとヤマグワに基本的な違いはない(見分けたことがない)。雌株の雌花序は言わば集合花で多数の子房から雌蕊が出る。マグワの雌蕊は花柱が見られず2裂した柱頭、ヤマグワの雌蕊は長い花柱に2裂した柱頭。果実は集合果で、6,7月に赤色~黒紫色に熟す。マグワの果実には僅かに柱頭の痕跡、ヤマグワの果実には長い花柱と柱頭が宿存する。どちらの果実も完熟すると甘くて美味しいが、ヤマグワの果実は宿存した長い花柱で口触りがよくない。生食の他、ジャム、果実酒に適。