BBC(イギリス放送協会)東京支局長のジュリエット・ヒンデルさんが、
ある週刊誌のインタビューで日本のテレビについて熱く語っております。
「オウム真理教(現・アーレフ)の信者の犯行による
地下鉄サリン事件の現場映像で目にした事は、
猛毒サリンに苦しむ被害者を態々モザイクにしている点です。
ラッシュアワーでの無差別テロ事件で何の罪もない通勤客に対して、
何故モザイクにしなければならないのか私はどうも全く理解出来ません。」
「連日のサリン事件のニュースを見て何を考えているのか、
何を言ったらいいのか全く判りません。
オウム真理教の山梨・静岡・東京総本部と熊本道場の建物、
マハラマージャ・うまかろう安かろう亭・オウム真理教病院の建物、
国会議事堂・警視庁・首相官邸の建物、
東京地方検察庁・東京地方裁判所・東京拘置所・神奈川県警察本部や
防衛庁・自衛隊本部・三菱重工業本社の建物、
坂本堤弁護士の自宅や長野地方裁判所松本支部周辺の建物、
南千住の超高層マンション群に警察庁とTBS(東京放送)本社の建物、
東京メトロの霞ヶ関駅・八丁堀駅・築地駅に
聖路加国際病院や東京都庁の建物。
正しくサリン事件のニュースどころか建物のニュースです。
もしもイギリスでしたら即刻解雇されてしまいます。」
「私が日本の友人宅へ訪れた時に、
誰もいない部屋でつけっぱなしのテレビを見た事があります。」
「スポーツ実況中継で番組宣伝を目的にスポーツ界とは縁もない芸能人を
ゲスト解説者として出演する事はいかがなものかなと思います。」
「これからの日本人は、
テレビとの付き合い方をもっと考えなければいけません。」
(これは、原元美紀HPのBBSで自ら書いたものです。)
私はこの記事を見て「参るな」と考えさせられました。
「テレビの番人」の私にとってはいい勉強をさせられたなと思いました。
ヒンデルさんは現在、
結婚を機にBBCを退職しています。
皆様のご意見にお任せするしかありません。