老後生活準備中です。健康のために毎日1万歩、歩くことにしています。歩いているとよく野良猫に会う。いろいろな猫がいておもしろいです。すっかり猫好きになりました。
先日、「作家と猫」というエッセイ集を読みました。
猫が好きな人にはたまらない本です。
有名作家によって書かれた猫の魅力についてのエッセイ集。どれも読んでいて楽しいです。
そのなかでも一番好きなのは和田誠さんのエッセイ。これはすごい。わずか2、3ページの短い文章ですが、ぐいぐいと引き込まれる。感動しました。
和田さん夫妻は、猫を飼ってみたもの事情があって猫を自分たちのアパートにおいておけなくなった。猫の名前は桃代。代わりに知人に飼ってもらうことに。
しばらくたって和田さん夫妻は外出先で思い出した。知人の家がこの辺だということを。「そういえばこの辺じゃないかしら。」
街中で奥さんが大声で猫の名前を叫びだした。
奥さんが「桃代❗️桃代❗️」近所迷惑になるような大きな声で。
そうしたら、なんと桃代が向こうからすり寄ってきた。「桃ちゃんのおうちはどこ」と奥さん。桃代は和田夫妻を先導して案内を始めたんです
場面が目に浮かぶすばらしい話だなと思いました。