本当に心が洗われるような、素晴らしい弦の響きに接した演奏会でした。
曲目
J.S.Bach: Brandenburg Concerto No.3 in G major BWV1048
Concerto for 2 Violins in D minor BWV1043
Vn::玉井菜採/松原勝也
Mendelssohn:Sinfonia No.9 in C major
Suk: Serenade in E flat major
ボッセさんが振る予定だった演奏会ですが、氏の逝去に伴い、指揮者なしで演奏。
曲目もまだ決まっていなかったようですが、考えて上記の曲にしたようです。
奏楽堂はほぼ満員。
どの曲も本当に名演で、楽しく、また時には厳しくアンサンブルをしている気持ちがこちらに伝わってきました。
まだ20歳前後の若き集団。メンデルスゾーン、スークでは30人弱が舞台に乗りました。指揮者無しで大丈夫か?と思うも、もう余裕ですね。
全体がひとつに融合され、音が時に左右にうねり、またピアニシモの部分もとてもきれいな音色。
本当に学生達なのか?と思うほどの見事さでした。
松原さんは新日本フィルコンマス時代はよく聴きました。ちょうど、朝比奈・ブルックナーの時代ですね。第3番とかは、松原さんがコンマスでした。
玉井さんも何度か聴いていますが、久々に彼女の音色に接しました。桐朋を出て、現在は藝大の准教授。
聴衆の質もよかったです。演奏中は本当に静かでしたし、全曲、数秒沈黙した後に拍手でした。
奏楽堂の響きも適度でした。
殆ど、ボッセさんが毎回、指揮台に上がっていたというこのチェンバーオケ。天界のボッセさんも拍手していたと思いますよ!