2014年4月6日(日)14時開演
指揮 曽我大介
ヴァイオリン独奏:大谷康子(シエヘラザードのコンミスも担いました)
曲目 ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
東京芸術劇場コンサートホール
毎回ではないですが、極力、拝聴している日本を代表するアマオケの一つ。
今回は感動と疑問が交わる演奏会となりました。
まず「ガイーヌ」から5曲。Prec.がステージ左右に分かれるという配置。
指揮者の意向でしょうか?Cbは中央奥。
しかし音がずれることなく、見事なアンサンブルを聴かせてくれたところは、さすが新響!と感動しました。
弦も管も、そしてPerc.もそれぞれ一級レヴェルのメンバーです。
こういうアマオケが存在するというのは本当に驚きの一言。シンフォニカを始め、他にもあるのですからね。
終曲「レスギンカ」は特に木管楽器はブレスする余裕がなく、あのハイテンポでどうやってブレスが出来たのか?
謎です。循環呼吸??
次にサン=サーンス。かなり期待していたのですが、正直、私には残念な結果になりました。
練習時と本番時は演奏は大抵異なるものです。精神状態を始め、いろりろ変わるのは当たり前。
でも、それも許容範囲があると思うのですが、今回の大谷さんのソロはそれを少し逸脱していたように思えました。
特に第3楽章では、オケとの絡みというか音楽の統一性があまり感じられず、両者にズレが生じて、
「だ、大丈夫か?」と、ハラハラしながら聴くことになりました。恐らくリハではきちんと出来ていたはず。
ちょっと大谷さん、やり過ぎだったのでは?という印象。
演奏後、大谷さんに対して「ブラヴォー!!」の声が多数(「女性にブラヴォーというのも本当はどうなのかな?)。
しかし、演奏が上記のように私には感じ取れたので、あの演奏に絶賛するヲタクって、どんなものかな??とも思いました。
後半の「シェヘラザード」も大谷さんの濃厚な解釈にややびっくり。
シェヘラザードは、こんなに濃厚な雰囲気の娘なのかな??と思うほど。
ただオケの技量はやはりトップレヴェル。お互いを聴き合いながら音を奏でているのは明らかにわかりました
(ただ、コンチェルトではやや対応が出来なかった..。)。
まぁ、文句も書き連ねてしまいましたが、きちんと自分なりの感想を記させていただきました。
フライングブラヴォーがなかったことも書いておきましょう(^^)。
受付もスタッフ陣がかなりいて、一切混乱せず!!
指揮 曽我大介
ヴァイオリン独奏:大谷康子(シエヘラザードのコンミスも担いました)
曲目 ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
東京芸術劇場コンサートホール
毎回ではないですが、極力、拝聴している日本を代表するアマオケの一つ。
今回は感動と疑問が交わる演奏会となりました。
まず「ガイーヌ」から5曲。Prec.がステージ左右に分かれるという配置。
指揮者の意向でしょうか?Cbは中央奥。
しかし音がずれることなく、見事なアンサンブルを聴かせてくれたところは、さすが新響!と感動しました。
弦も管も、そしてPerc.もそれぞれ一級レヴェルのメンバーです。
こういうアマオケが存在するというのは本当に驚きの一言。シンフォニカを始め、他にもあるのですからね。
終曲「レスギンカ」は特に木管楽器はブレスする余裕がなく、あのハイテンポでどうやってブレスが出来たのか?
謎です。循環呼吸??
次にサン=サーンス。かなり期待していたのですが、正直、私には残念な結果になりました。
練習時と本番時は演奏は大抵異なるものです。精神状態を始め、いろりろ変わるのは当たり前。
でも、それも許容範囲があると思うのですが、今回の大谷さんのソロはそれを少し逸脱していたように思えました。
特に第3楽章では、オケとの絡みというか音楽の統一性があまり感じられず、両者にズレが生じて、
「だ、大丈夫か?」と、ハラハラしながら聴くことになりました。恐らくリハではきちんと出来ていたはず。
ちょっと大谷さん、やり過ぎだったのでは?という印象。
演奏後、大谷さんに対して「ブラヴォー!!」の声が多数(「女性にブラヴォーというのも本当はどうなのかな?)。
しかし、演奏が上記のように私には感じ取れたので、あの演奏に絶賛するヲタクって、どんなものかな??とも思いました。
後半の「シェヘラザード」も大谷さんの濃厚な解釈にややびっくり。
シェヘラザードは、こんなに濃厚な雰囲気の娘なのかな??と思うほど。
ただオケの技量はやはりトップレヴェル。お互いを聴き合いながら音を奏でているのは明らかにわかりました
(ただ、コンチェルトではやや対応が出来なかった..。)。
まぁ、文句も書き連ねてしまいましたが、きちんと自分なりの感想を記させていただきました。
フライングブラヴォーがなかったことも書いておきましょう(^^)。
受付もスタッフ陣がかなりいて、一切混乱せず!!
練習も見学したことがありますが、非常に緊張感に満ちた雰囲気でした。
芥川さんの指揮によるショスタコヴィチ交響曲第4番(日本初演)を聴いて以来、このオケの底力を感じ、特に近年は出来るだけ聴きに行っています。
今回の大谷さんのサン・サーンスですが、私としては大谷さんが、練習時のテンポと本番での演奏にかなり相違があったように思えます。そのあたりは、当日、共演した知り合いの団員さんに後日、伺ってみようとは思っています。
もちろん、本番は、練習時とはいろいろな部分で異なるのはよくあることで、多少の変動でも新響なら十分、ついていけたと思うのですが、あのズレ(第2楽章はとても良かったですが)は、想定を超えたのかもしれません。
最近では新響は松山さんとブラームス、ベートーヴェンと2度に渡って協奏曲を演奏していますが、この2つの演奏は、両者がぶつかり合うというのではなく、共に一緒に奏でていこうという強い意志を感じ、実際、見事な演奏になりました。
サン・サーンスの3番協奏曲は最近、CDでもいろいろと聞き込んでいますが、例えば広く知られたフラン チェスカッティの演奏も、オケとかなりズレを感じます。なかなか合わしにくい曲なのかもしれませんね。
大谷さんは、コンクールの審査員もいろいろと担っていらっしゃいますが、お一人お一人の演奏に時に身を乗り出して聴き、また終わるや、大きく拍手をされて健闘をねぎらっています。お人柄は本当に素晴らしく、また音楽家としても第一線でご活躍中なだけに、今回の両者のやや不安定に終わった演奏は残念です。
なお、もう一件、コメントをいただいたのですが、文字化けがひどく、解読困難なため、公開を見送りました。また、申し訳ないのですが、私は全てのコメントにお答えするわけでもありません。ご了承を。
私も当日会場で聴いておりましたが、同じような印象を感じたので書かせていただきます。
アマチュア特有とは思いますが、サンサーンスに関してはソリストとの不一致が音の動揺に表れていたように思います。タイミングのずれは勿論のこと、ソリストが歌い上げている場所では共感に欠け、逆にソリストが繊細に弾いている場所では変に委縮した不明瞭な音に聞こえました。
コンサートホールでこれだけ不自然に聴こえたのですから、おそらくステージ上ではその相違は更に大きかったのはと思います。大谷さんはいつも通りの余裕の表情でしたが、内心かなり冷や冷やされていたのではないでしょうか。(こういう時にコンサートマスターの実力がものを言ってくるのはオケの定石であるわけですが…)
ステージ度胸と言ってしまうと些か単純な言い方ですが、昨日読響の演奏を同じ会場で聴きましたが、オケの実力は勿論のこと、上記の点では全くの別次元の演奏であったと言わざるをえません。
勿論アマチュアの新響はそこまでの水準は難しいと思いますが、大谷さんの演奏会はいつも楽しみに聴いているので、出演者という意味で正直残念な結果でした。
長文乱文失礼致しました。