先月、関西で拝聴した真珠さん、今回は東京.大塚で。
圧巻だった。ヤナーチェクのソナタ、バルトークのルーマニア民族舞曲、イザイの5番、3番、プロコフィエフの１番ソナタという「戦争下、もしくは戦争直後」というテーマでの選曲であった。
ヤナーチェクのソナタは10年位前？？、前野咲希さんのリサイタルでも聴いたが、非常に厳しい音楽。これがメインでもおかしくないのだが、真珠さんは前半に持ってきた。
イザイのソナタ全曲は音大生の基本的存在でもある。
真珠さんの演奏は非常に幅が広いというか、こんなに一人のヴァイオリンで表現出来るのか！！と敬服。
プロコフィエフの出身地．ウクライナ．ドネツク州は今、ロシアからミサイル攻撃を受けているところ。本当に悔しい。
ソナタ１番の両端楽章のヴァイオリンが転げ落ちるような音階は「墓場への道」と評されているが、それがとても心に刻まれた演奏だった。この音階は協奏曲第1番でも垣間見れる。
プロコフイエフの音楽は、聴き進むと、「どこに連れて行かれるんだろう？？」という不安というか、そんな感情が生まれる。いろいろなメッセージを感じたリサイタルであった。
福井さんのピアノ演奏は今回初めて聴いたが、これまた素晴らしいものであった。
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