高橋のブログ

不定期に..

水俣へ

2012-07-10 05:57:06 | 日記
今週、出張があるのですが、水俣でも仕事があります。


水俣といえば..と記すと大変失礼なのですが、どうしても水俣病を思い浮かべてしまいます。発生が昭和29年あたり(猫、カラス等が狂い出すのが昭和25年)、
もう60年が経過していますが、今尚、いろいろ補償で未解決の部分が多いですね。

熊本に出張する度に、TV・新聞ではほぼ毎日、水俣病の記事を見聞きします。


私は熊本に出張しても水俣は今まで電車で通過する程度でした。電車が水俣駅に近づくと、チッソの大工場群が見えてきます(一部は、駅に隣接している)。
今回の出張で初めて、駅を降ります。

水俣病については小学校の社会科で学んだのが最初でしたが、今でも申し訳ないのですが、殆ど知識がなく、今回を機に有名な岩波新書の数冊「水俣病」「証言」や
水俣市が発刊している水銀関係の書籍を読んでみました。


元気だった幼児達が次々と体調を崩し始め、そして発狂、数日で息絶えたという証言など、親は、どんなに辛かったことかと思います。原因不明で栄養をつけなさいと
医師から言われて、親は新鮮な(有毒な)魚を与えたのですから、もうどうしようもないですね。その親も後に冒されていく。更には胎児性水俣病の悲劇。


有機水銀の恐ろしさ、またそれがいかに身体を早期に壊していくかを改めて感じました。

チッソは無機水銀を海に流していたはず、どうしてそれが有機水銀になったのか?と調べてみたら、これもいろいろあって...。
熊本大学の研究者達が、様々な圧力に屈せず、原因を発表する話も読み応えがあります。


この日の仕事を終えたら、水俣病の資料館にも行ってみようと思います。しかし、この資料館、アクセスが悪いのです。市街地から離れていてバスの停留所から徒歩15分とのこと。

いろいろ事情を考慮してなのかもしれませんが、やはり過去をしっかり見つめるにはもう少し中心地にあればいいのにと思います。

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