T さんから、部屋の暖房効果が良くないが!!、と相談を受けました。見に行きますと、天井に漏水の跡があり、建具の召し合せ部が甘く、隙間風が入るようになっていました。設計図を見せて貰いましたら、この部屋はコンクリート造に木造を増築したもので、下の図はその設計図です。
漏水箇所です。!!
コンクリート造の既存の建物のパラペットに、増築部の屋根を乗せ掛けてあり、その仕舞いが悪く、漏水したものと、考えられます。壁の断熱材も施工されていませんでした。
天井の雨漏りの、跡です。
改修は部屋の家具や本棚を移動せずに、解決するように要請されました。
実施した対策です。
1.出来るだけ、戸当たりや沓摺りの修理で既存の建具を利用するようにしましたが、建て付けが悪い親子ドアは取り替えました。
2.内部を障らないように、壁の断熱は外断熱とし、金属サイジングを採用しました。下の図の気流止めがポイントになります。入念に施工しました。窓は内部に樹脂サッシを取り付け、複層硝子を採用しました。天井には断熱材を敷き込みました。
3.外壁の金属サイジングの施工に先立ち、パラペット廻りの水切りを遣り直しました。
壁の断面図です。
既存のサッシの内側に樹脂サッシを取り付け、複層硝子を入れました。
(了)