革茸いのは

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八一式空間戦闘機 -コスモタイガー-

2021-08-27 10:45:14 | 坊主の艦艇設定(仮)

F/AS-02 八一式空間戦闘機

 

概要

八一式空間戦闘機(はちいちしきくうかんせんとうき)は、国連宇宙海軍が2181年に制式採用した戦闘機であり、地球初の単独で宇宙空間と大気圏の往還が可能な航宙機である。愛称は「コスモタイガー」。試作機は「四〇試単座戦闘機」または「XFS-02」。

 

基本情報

  • 用途 戦闘機
  • 分類 空間戦闘機
  • 製造者 リパブリック・エイヴィエーション・カンパニー
  • 運用者 国連宇宙海軍
  • 初飛行 2179年10月6日
  • 生産数 833機
  • 生産開始 2181年
  • 退役 2206年
  • 運用状況 退役

 

特徴

  • 胴体 史上初の外宇宙往還機として開発が進められたものの、発動機の出力不足から三発機にせざるを得ず、結果として速力に対し低速時の運動性能は劣悪であった。しかしその余裕を持ったスペースによって次世代発動機の換装にも対応することができ、長期間現役であり続けた。
  •  大気圏を脱出するために翼は小さく、運動性能を両立するためデルタ翼を採用し、これは以降の航宙機の基本形となった。
  • 主脚 開発時は火星軍との戦闘を想定しており、滑走路が十分確保されているのが前提であったことと、重量削減のために主脚は簡略化され、地ガ戦争末期では不整地での発着に悩まされた(二二型では一応の改善を見た)。
  • 射撃式装置・レーダー 八一式空戦の最大の特徴は次世代型のFCS・レーダーの搭載である。これにより機首幅は増加したが、それを補って余りある性能を発揮した。地ガ戦争初戦でもレーダーの長探知距離とFCSの精密照準を生かしたアウトレンジ戦法でガミラス軍と互角以上の戦いを繰り広げた。
  • 武装 固定武装は30ミリ機関砲を機体側面に装備した。全面戦争に突入した場合、1日に何度も飛行することが想定されたため、機関砲ごとブロック化し、その部分だけを換装すれば即座に再出撃可能な工夫がされた。AAMやASMは当初大気圏離脱時の暴発に悩まされたが、弾頭部改良により改善した。

 

開発史

2175年から2177年にかけて、新世代の動力機関、「タキオン動力機関」が開発された。出力に耐えられる素材が高価ではあったが、これにより地球の電力問題が一気に解決した。 即座に艦船への流用研究が開始されたが、この機関には大型化するほど出力が低下する(タキオン粒子の流入技術の未発達)ことが判明し、航宙機への流用研究に転換した。 そこで白羽の矢が立ったのが、宇宙開発、航空機共に行っていたリパブリック・エイヴィエーション・カンパニーである。国連宇宙海軍からは次のような性能要求が出された。
  • 最高速度 高度50000m付近で30000ノット
  • 上昇力 減速することなく大気圏を離脱できるもの
  • 航続距離 地球と月を往還可能なもの
  • 兵装 30ミリ機関砲6門、AAM6発、ASM4発
開発当初は推力面で苦戦したが、新たに参入した日本チームの貢献もあり、2179年に試作第一号機が完成し、初飛行した。その後も改良が続けられ、2180年初飛行の五号機が国連宇宙軍によって認可された。翌年2181年に制式採用された本機は、機関換装を繰り返しながら内惑星戦争、地ガ戦争を戦い抜いた。23世紀から登場した新型機関には設計上の問題で対応できなかったが、2180年代から2200年代という激動の時代を、次々と新世代が配備されていく中で唯一の旧世代機として地球の復興を静かに見つめた。

 

各型

FS-02A 八一式空間戦闘機一一型



FS-02B 八一式空間戦闘機二二型



諸元

  • 全幅 7.8m
  • 全長 15.2m
  • 自重 14870㎏
  • 正規全備重量 16420㎏
  • 発動機 F24 タキオン動力推進型 
  • 最高速度 47050.5km/h(大気圏離脱時)
  • 航続距離 870000km
  • 武装 30㎜機関砲×6門、AAM×6またはASM×4

量産型高能力武装運用システム D1 後衛航宙艦 アキ級

2020-08-25 20:10:00 | 坊主の艦艇設定(仮)

量産型高能力武装運用システム D1 後衛航宙艦 アキ級

量産型高能力武装運用システム D1 後衛航宙艦 アキ級は、地球連邦極東管区が開発した宇宙戦艦の艦級。

量産型高能力武装運用システム D1 前衛航宙艦 ドレッドノート級とは対となる存在である。

ドレッドノート級との主な差異としては、主砲が収束圧縮型衝撃波砲塔から通常型の陽電子衝撃砲になっている点が挙げられる。

本艦級は、前述した通り、ドレッドノート級と対になる旨開発された艦である。よって運用方針も根本から異なっている。

ドレッドノート級は、波動砲艦隊の一ユニットとして、前衛武装宇宙艦の援護のもと、統制波動砲戦を遂行し、残敵を速射力の高い収束圧縮型主砲で掃討する。

または艦隊の旗艦として、旗艦麾下の巡洋艦戦隊が統制波動砲戦を遂行し続けられるよう、接近してくる敵戦隊中央に躍り込み、速射力の高い収束圧縮型主砲で文字通り暴れ回る、というのが主な運用法である。

対してアキ級は、波動砲こそ装備しているものの、主に砲雷撃戦を重視した運用方針となっている。

その運用方針とは、「波動砲艦隊には加わらず、通常艦隊旗艦として運用する」というものである。

無論何故貴重な波動砲搭載戦艦を、主力艦隊(23世紀初頭では波動砲艦隊)に配備せず、決戦時に「後衛」に回される通常艦隊に配備するのかという疑念は、設計当初から挙がっていた。

しかし、このアキ級は、元々波動砲非搭載戦艦として開発されていたのだ。

そのアキ級が何故決戦兵器である波動砲を搭載したのか

 

「波動砲艦隊構想」の過剰な推進である。

33万6000光年の大航海を成し遂げ、地球を救った〈ヤマト〉にさえ、「波動エネルギーの兵器転用はしない」と約束した沖田提督の艦にさえ波動砲を再装備させた「波動砲艦隊構想」はここにも影響していた。

「波動砲艦隊構想」によって、

「波動砲を搭載しない戦艦は最早戦艦ではない」

という歪んだ思想(当時は官民共にこの宗教とも呼べる思想に呑まれていた)により、本来電子、実弾兵器装備の拡充に充てられる筈だったスペースを削いででも、波動砲関連装備を搭載したアキ級は、極めて中途半端な艦になってしまった。

アキ級は当初波動砲搭載を計画されていなかったために、信者である官民双方から批判の的になった。ガトランティス戦役までは。

 

ガトランティス戦役初頭、威力偵察(それでも地球の通常艦隊の3倍はあった)へ進出してきたガトランティス前衛艦隊(重戦艦3、ミサイル重戦艦15、巡洋艦38,駆逐艦56、空母3)を、旗艦サツマ麾下の太陽系第12外周艦隊(弩級戦艦1、前弩級戦艦8、一等巡洋艦16、駆逐艦23)が撃滅したのだ。

実際には、信者が想像していた統制波動砲戦を実施するという事態は発生せず、専ら砲雷撃戦に徹していた。

戦果としては、撃沈 重戦艦2、ミサイル重戦艦5、巡洋艦10、駆逐艦21、空母3

     戦闘不能 ミサイル重戦艦9、巡洋艦26、駆逐艦17

       放棄 巡洋艦1、駆逐艦9

       損害(放棄含む) 前弩級戦艦3、一等巡洋艦5、駆逐艦11

という破格の大戦果であった。

 

だが、旗艦であるサツマは一発当たりの被害面積の広い通常型陽電子衝撃砲で活躍するも中破、他の艦も、損傷していない艦はないというほどになっており、事実上、太陽系外縁の索敵、防衛力は消失した。

 

そして防衛ラインの消失によって、バルゼー麾下主力艦隊の侵入を許し、信者の念願である統制波動砲戦が発生し、敵主力艦隊と正面から砲雷撃戦を展開するという、ドレッドノート級の運用方針そのものが達成された「土星沖海戦」が発生した。

「土星沖海戦」でのアキ級の活躍は、「後衛」として、ワープアウトしてくる大量生産省人員型ドレッドノート級の援護戦で、カラクルム級を合計6隻撃沈したが、増加試作艦段階だったアキ級はいまだ数を揃えることが出来ておらず、この世に存在するアキ級は損傷したサツマのみとなった。

戦役末期では、収束圧縮型より発射速度の劣る通常型を装備したアキ級に、物量戦である末期に出番はなく、遂に量産されることは無かった。

 

 

一見、アキ級は地に埋もれ、二度と建造することは無いかと思われた。

 

 

しかし2213年、アキ級は生まれ変わる。

地球連邦初の、波動砲非搭載巡洋艦、アガノ級が就役したのだ。

(画像はアオバ。一番艦アガノより先に就役した。)

大きさはアキ級より一回り小さいが、火力は同等以上、強化された索敵、指揮能力で水雷戦隊旗艦を務めるという、まさに純然たるアキ級だった。

更にはアキ級の欠点となった不必要な波動砲の搭載だが、アガノ級では波動砲を搭載しないことでスペースに余裕が生まれ、実弾兵器搭載量も増加した。

そしてこのアガノ級、及び発展型のアキヅキ級が各国に輸出されベストセラー艦となったのは特に言うべきこともないだろう。

活躍はしたものの、僅かな数しか建造されず、欠点を抱え、それ以降建造されることのなかったアキ級の無念は、ここに晴らされたのだ。

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始めてこんな(自分にとって)長文を描いた気がします…