F/AS-02 八一式空間戦闘機
概要
八一式空間戦闘機(はちいちしきくうかんせんとうき)は、国連宇宙海軍が2181年に制式採用した戦闘機であり、地球初の単独で宇宙空間と大気圏の往還が可能な航宙機である。愛称は「コスモタイガー」。試作機は「四〇試単座戦闘機」または「XFS-02」。
基本情報
- 用途 戦闘機
- 分類 空間戦闘機
- 製造者 リパブリック・エイヴィエーション・カンパニー
- 運用者 国連宇宙海軍
- 初飛行 2179年10月6日
- 生産数 833機
- 生産開始 2181年
- 退役 2206年
- 運用状況 退役
特徴
- 胴体 史上初の外宇宙往還機として開発が進められたものの、発動機の出力不足から三発機にせざるを得ず、結果として速力に対し低速時の運動性能は劣悪であった。しかしその余裕を持ったスペースによって次世代発動機の換装にも対応することができ、長期間現役であり続けた。
- 翼 大気圏を脱出するために翼は小さく、運動性能を両立するためデルタ翼を採用し、これは以降の航宙機の基本形となった。
- 主脚 開発時は火星軍との戦闘を想定しており、滑走路が十分確保されているのが前提であったことと、重量削減のために主脚は簡略化され、地ガ戦争末期では不整地での発着に悩まされた(二二型では一応の改善を見た)。
- 射撃式装置・レーダー 八一式空戦の最大の特徴は次世代型のFCS・レーダーの搭載である。これにより機首幅は増加したが、それを補って余りある性能を発揮した。地ガ戦争初戦でもレーダーの長探知距離とFCSの精密照準を生かしたアウトレンジ戦法でガミラス軍と互角以上の戦いを繰り広げた。
- 武装 固定武装は30ミリ機関砲を機体側面に装備した。全面戦争に突入した場合、1日に何度も飛行することが想定されたため、機関砲ごとブロック化し、その部分だけを換装すれば即座に再出撃可能な工夫がされた。AAMやASMは当初大気圏離脱時の暴発に悩まされたが、弾頭部改良により改善した。
開発史
2175年から2177年にかけて、新世代の動力機関、「タキオン動力機関」が開発された。出力に耐えられる素材が高価ではあったが、これにより地球の電力問題が一気に解決した。 即座に艦船への流用研究が開始されたが、この機関には大型化するほど出力が低下する(タキオン粒子の流入技術の未発達)ことが判明し、航宙機への流用研究に転換した。 そこで白羽の矢が立ったのが、宇宙開発、航空機共に行っていたリパブリック・エイヴィエーション・カンパニーである。国連宇宙海軍からは次のような性能要求が出された。
- 最高速度 高度50000m付近で30000ノット
- 上昇力 減速することなく大気圏を離脱できるもの
- 航続距離 地球と月を往還可能なもの
- 兵装 30ミリ機関砲6門、AAM6発、ASM4発
開発当初は推力面で苦戦したが、新たに参入した日本チームの貢献もあり、2179年に試作第一号機が完成し、初飛行した。その後も改良が続けられ、2180年初飛行の五号機が国連宇宙軍によって認可された。翌年2181年に制式採用された本機は、機関換装を繰り返しながら内惑星戦争、地ガ戦争を戦い抜いた。23世紀から登場した新型機関には設計上の問題で対応できなかったが、2180年代から2200年代という激動の時代を、次々と新世代が配備されていく中で唯一の旧世代機として地球の復興を静かに見つめた。
諸元
- 全幅 7.8m
- 全長 15.2m
- 自重 14870㎏
- 正規全備重量 16420㎏
- 発動機 F24 タキオン動力推進型
- 最高速度 47050.5km/h(大気圏離脱時)
- 航続距離 870000km
- 武装 30㎜機関砲×6門、AAM×6またはASM×4
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