たとえ夢でも（コラム感想３）

(このエントリーは、「阪神Ｖデイリー」にて掲載中の、阪神タイガース狩野恵輔選手のコラム
「狩野恵輔の山あり谷あり」について書いています）

　2009/11/20更新の第３回目の題名は「『悪夢』の毎日」。
今度は開幕後のお話です。そして、ここから更なる試練が始まります。

　この回は、正直読んでいて辛い気持ちになります。夜、眠る時に見る『夢』が『悪夢』だった、
ということが書かれているんですが、現実の方にも『悪夢』と言いたくなるような試合、出来事は
あったんではないかな、と深読みしてしまいます。

　私事ですが、自分も昔、あるプロジェクトに参画している時、仕事の夢を何度か見ました。最悪の
夢は本番障害の夢、自分の作った機能にバグがあり、システムが止まる夢でした。プロジェクト
参画前に、「もしこのシステムが止まったり遅れを発生させたらどんな損害が起こるか」を散々説明
されており、非常に緊張感のある現場でした。もちろん、その分手厚い体制が取られていて、障害が
起こる可能性の低いプロジェクトではありましたが、人間ですからミスは起こり得ます。毎日遅くまで
残ってテストしてチェックして…、それでも怖かったです。夢で見たのがどんなバグだったかは覚えて
いませんが、朝起きてからしばらく、心臓の動悸が収まらなかったのは覚えています。

　毎晩悪夢を見ながら、翌日には現実のグラウンドで戦う。試しに４月、５月の試合のデータを調べて
みました。４月は23試合中20試合でスタメンマスクを被り、途中出場が1試合。５月は23試合中22試合
スタメン出場。1か月の試合数の多さ（これでも何試合かは中止になっています）に改めて驚くとともに、
移動もあるわけですから、これは疲れるでしょう、と今更ながらに思いました。

　そんな中、狩野選手の心を支えていたものは何だったか、が最後の部分に書かれています。何か、
はコラムを読んでのお楽しみですが、これを支えにできたのは、狩野選手の心に底力があるからでは
ないかなあ、と私は思います。
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