陰のリーダーシップ

（以下は、金本選手の元旦トレーニングでの言葉を読んで、自分が思ったことを書いています。
　こちらは後半部分。前半部分は→コレです。）

　次に、金本選手自身について語られている言葉の中で気になったのが、
「陰のリーダーシップ」「見えないところでサポート」という言葉です。
特に「陰の」「見えないところで」の部分。
私のイメージでは、金本選手は「陰」というより「日向」。
自分の気持ちとしては、金本選手は皆の前に立って、目立つ所で引っ張っていって
欲しいのにな、と思ったんです。金本選手がガンガン打って、そのパワーと気力体力漲る
背中に皆がついていく、というイメージです。

　でも、この言葉を読んでいると、そうではないんですよね。
金本選手自身が選手達の先頭に立って「ついてこい」と叫ぶのではなく、むしろ殿に立って、
行くぞ！俺がついてるぞ！と一緒に走っていくような、自分も戦いつつ若手たちを励まして、
彼らの背中を押してやるような姿が思い浮かびます。

　「若い選手を中心にやっていかないといけない」という言葉にも、最初は「うんうん、そうやんね」
とただ頷いていただけなんですが。何度も何度も読んで、それから冒頭に戻ると。
「個人的にも去年のようにいくようであれば、年齢的にも先が見えてくるだろう」という言葉があり。
（この後、「そうならないように」と続くんですが）
金本選手自身から「先が見えてくる」という言葉が出たことには、今更ながらショックを受けました。

　ここで思い出したのは、昨年大晦日の父の言葉。
「いつまでも金本に頼っとったらあかんのや」
うん、そうやな、そう思う。わかっとるよ。そやけど、頼りになるんやもん。
安心するし、期待してしまう。だって、やっぱり好きやし。
口では「そうや！」と言いつつも、心の中ではゴネる自分がいて。
そういう私に向かって、「しっかりせぇ！」という声が聞こえるような、そんな気がします。

　金本選手はきっと、今年も全力で打ちまくって大暴れしてくれると思うし、それがすごく楽しみです。
でも、他の選手たちもどんどん出てきて活躍して、「オレの出る幕ないわ～」って金本選手が苦笑する
くらいになって欲しい。そうすることで、金本選手にかかる過度な負担を無くして欲しい。
その為には、新井さんを筆頭に若い人たちが「大ブレイクしまくる」くらいじゃないといけないわけで。
ホントに、頼みますよ！！と思っています。

　今現役の選手達は、いつか必ず引退します。
それでも、一年でも長く、一試合でも多く、その選手の活躍を見たい。
選手達もきっと、「いつか来るその日」を頭の片隅に置きつつ、一年一年を、一日一日を必死で
戦っているんだと思います。そういう選手に、私は惹かれます。

　いつも思っていることなんですが、「失って初めてその大切さに気付く」のは嫌です。
今目の前にあるものを、今大切にしたいと思っています。
今、自分の目の前にある『宝』を大切に、その輝きをしっかり目に焼き付けたい。
本当に、１球たりとも見逃したくない。

今年もやはり、気合いの入るシーズンになりそうです。