爪痕（コラム感想９）

(このエントリーは、「阪神Ｖデイリー」にて掲載中の、阪神タイガース狩野恵輔選手のコラム
「狩野恵輔の山あり谷あり」について書いています）

　2010/1/1更新の第９回目の題名は「夢」。

　お正月ということで、この回のテーマは『3つの夢』。
『将来の夢』『子どもの頃の夢』『今年の夢』について書かれています。

　『将来の夢』は、「なるほど～」です。先日、藤川球児投手が「先生になりたい」と言われていた
のにはびっくりしましたが、狩野選手の『夢』はほぼ想定通り、という感じです。
しかし藤川投手が先生になったら、授業受けてみたいですね～。
生徒指導とかすごく熱心にしてくれそうだし、何より「子ども達に夢を与える」という意味で、
適任なんじゃないかな、とも思います。

　子どもの頃の夢は、おそらく誰もが想像つくかと。それそのままです。
ネタバレにもならないですよね、きっと。
今の子ども達って、どんな「将来の夢」を持っているのかな？とふと思います。
私達大人が、子ども達の夢を奪ってはいないだろうか、と心配になる今日この頃です…。

　そして今年の夢。夢であり目標、と書かれていますが、本当にそうですね。
私もそう願っています、といった内容です。
ここで“『爪痕』を残したい”という言葉が出てきます。この表現がすごく印象に残りました。
「記録を残す」「記憶に残る」といった言い方はよく聞きますが、この「爪痕を残す」という言葉
はもっとリアルで切実で、胸に迫るものがあります。覚悟の程がうかがえるというか。

　ああ、こういう所に惹かれたのかな、と思います。
元々の能力があって、努力して実績もなんとか残しつつ、不安定さもある。
それでも時折垣間見せる、強気さというか底力というか、開き直りというか。
またもや厳しい境遇に置かれて、大丈夫かな、と正直心配もしていますが、その一方で
「だからこそやってくれるんじゃないか」と期待を抱けるのは、不思議ですらあります。
山も谷もあるからこそ、面白い。楽しんだもの勝ち、と思うのも、惚れた弱みというやつでしょうか。

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