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阪神タイガースの狩野選手を応援しています。キャッチャー&守備重視。楽天イーグルスが大好きで、日ハムも応援しています。

苦しみから得るもの

2010-03-04 03:23:15 | タイガース
 2010年3月3日、札幌ドームで行われた阪神タイガースと日本ハムファイターズのオープン戦前半の
試合詳細と、それを見て思ったことです。
試合後半はこちら→輝けるもの

◆スターティングメンバー◆
【タイガース】  【ファイターズ】
1(中)マートン   1(二)田中
2(二)平野    2(左)陽
3(遊)鳥谷    3(右)稲葉
4(捕)城島    4(一)高橋
5(DH)ブラゼル 5(中)糸井
6(一)関本    6(三)小谷野
7(右)桜井    7(DH)中田
8(三)野原将   8(捕)鶴岡
9(左)林      9(遊)金子誠
P(投)フォッサム P(投)カーライル

◆試合詳細◆
以下、左からタイガース得点、ファイターズ得点、アウトカウント、ランナー、打者、内容の順で記載。例)
[1-2 O2 R1-3 狩野]の場合、阪神1点、日ハム2点。ツーアウト走者1,3塁で打者狩野、となります。

○1回表。投手カーライル。
0-0 O0 R--- マートン。高めのボール球をレフトフライ。フェンスギリギリまで飛んだのには驚き。
0-0 O1 R--- 平野。3塁線ぎりぎりフェアのゴロ。懸命に走って2塁打に。
0-0 O1 R-2- 鳥谷。1,2塁間を破るヒット。平野ホームイン。
1-0 O1 R1-- 城島。レフト前ヒット。鳥谷3塁へ、自身は2塁でタッチアウト。
1-0 O2 R--3 ブラゼル。1,2塁を破るかと思われたゴロを高橋が好捕してアウト。
○1回裏。投手フォッサム。
1-0 O0 R--- 田中。早いテンポで投げるフォッサムにタイミングを崩されたか、空振り三振。
1-0 O1 R--- 陽。体勢を崩されがちのスイング。内野に打ち上げてアウト。
1-0 O2 R--- 稲葉。差し込まれたファールの後、セカンドへ飛んだ打球を平野が1塁へ悪送球。
1-0 O2 R1-- 高橋。3ボール後、静止時間が足らないとのボーク。走者進塁。3塁へのフライでアウト。
 両投手まずまずの立ち上がり。そんな中でのタイガース1点先取は、1打1打でしっかり走塁した
平野選手の走りのおかげ、と思いました。
 解説の亀山さんの言葉で気付きましたが、稲葉選手が打ったあと、城島選手が1塁方向へカバーに
走っています。TVだとなかなかこういう部分は気がつきませんね。城島選手がすぐにボールを拾った
ことで、走者のこれ以上の進塁を防げたわけです。こういうプレーを当たり前に出来るのも大事なこと。さすがですね。

○2回表。
1-0 O0 R--- 関本。ファールチップが鶴岡のマスク直撃、痛そう。最後は真っすぐインハイを空振り。
1-0 O1 R--- 桜井。差し込まれたファールの後、やはり差し込まれながら打ってセンターフライ。
1-0 O2 R--- 野原将。左中間へのフライ。
○2回裏。
1-0 O0 R--- 糸井。初球レフト前ヒット。
1-0 O0 R1-- 小谷野。レフトフライ。
1-0 O1 R1-- 中田。3球目に糸井が2盗。素早い送球もセーフ。ライトフライ、2塁走者は3塁へ。
1-0 O2 R--3 鶴岡。初球をショートゴロ。
 他の選手が打ちにくそうにしている中で、糸井選手の初球打ちはさすが。盗塁成功もその俊足と、
フォッサム投手の投球フォーム&クイック投球のスピードが今ひとつなところも考えると、余裕の
セーフ。城島選手の肩と速いスローイングがあってもあれは防げないでしょう。盗塁阻止はバッテリー
の共同作業、とつくづく思いますね。

○3回表。
1-0 O0 R--- 林。初球惜しいファールを飛ばすも、2球目見送り、3球目空振りで三振。
1-0 O1 R--- マートン。うまくタイミングをとってセンター前にはじき返すヒット。
1-0 O1 R1-- 平野。1,2塁間へのゴロを田中が捕り損ねて1塁セーフ。
1-0 O1 R12- 鳥谷。カーライルの制球が乱れ気味なのをしっかり見極めて四球で出塁。
1-0 O1 R123 城島。つまらされてセカンドフライ。
1-0 O2 R123 ブラゼル。微妙な制球に苦しむカーライル、苦しみながらも最後は空振り三振。
○3回裏。
1-0 O0 R--- 金子。甘く入った3球目を軽々とセンター前ヒット。
1-0 O0 R1-- 田中。ボール先行でバッター有利な展開。しかし追い込まれた後レフトフライ。
1-0 O1 R1-- 陽。セカンドゴロでダブルプレー。
 3回表、1死満塁から無失点で切り抜けたのは、ピンチに強い鶴岡選手の力かも、と思いました。
ランナーが気になるのか、制球が乱れがち、サインが合わず何度も首をふる投手を根気よく
リード。最後空振り三振を奪った時はおそらくサインは一発OK。そして要求通りの投球だった
のでしょう。立ちあがりながらミットで膝を叩いた鶴岡選手の姿が印象的でした。

○4回表。
1-0 O0 R--- 関本。またもやファールチップが鶴岡選手のマスクに。最後はショートゴロ。
1-0 O1 R--- 桜井。左中間、フェンス前で高くバウンドするツーベースヒット。
1-0 O1 R-2- 野原将。サードゴロ。
1-0 O2 R-2- 林。ファールフライを3塁手小谷野がキャッチしてアウト。
○4回裏。投手メッセンジャー。
1-0 O0 R--- 稲葉。当たり損ねの打球はセカンドゴロ。
1-0 O1 R--- 高橋。何度かファールを繰り返した後、ライトライナー。桜井選手良い所にいました。
1-0 O2 R--- 糸井。鳥谷の1塁への送球が高く、関本ジャンプしてキャッチ。セーフのはずがアウト。
 至近距離で顔に打球が飛んでくるのがキャッチャーというポジション。防具してても痛そう、と毎回
思ってしまいます。4回裏最後、関本選手はジャンプしてますから、ベースから足が外れてランナー
セーフのはず。選手達も苦笑い、な表情でした。

○5回表。投手ケッペル。
1-0 O0 R--- マートン。シンカーを打たされサードゴロ。
1-0 O1 R--- 平野。初球ファーストゴロ。高橋難なくさばいて自らベースを踏み、アウト。
1-0 O2 R--- 鳥谷。ショートゴロ。
○5回裏。投手福原。捕手狩野、ショートに大和、センター田上。
1-0 O0 R--- 小谷野。福原はボール先行。最後は中に甘めに入った球をセンターフライ。
1-0 O1 R--- 中田。フルスイングを見せつつも、最後は見極めて四球で出塁。
1-0 O1 R1-- 鶴岡。2球目ストライクを取りに行った球を、センター前にヒット。中田は3塁へ。
1-0 O1 R1-3 金子。ピッチャーゴロを福原悪送球。その間に3塁走者ホームイン。1-1。金子も2塁へ。
1-1 O1 R-23 田中。3塁線ギリギリのヒット。走者二人が還り、1-3。狩野は福原の元へ。
1-3 O1 R-2- 代打坪井。打ちにくそうにしながらもサード頭上を襲うヒットで、走者生還。1-4。
1-4 O1 R-2- 稲葉。追い込んでからもボールが高く外れて苦しみつつ、何とか最後は空振り三振。
1-4 O2 R-2- 高橋。ファール、高く浮いてボール、ファール、インロー見逃しで三振。
 鶴岡選手のヒットは梨田監督の読み勝ちらしいです。福原投手は四球を出した直後、狩野選手は
走者を刺す構えを見せたのかも?と考えれば、納得です。確実にストライクを取りに来る、しかも
緩い変化球は無い、と読んだ相手に狙い打ちされた、ということでしょう。悔っしい!!です。

 福原投手、見ている方も苦しい内容。ストライクが入らない、はっきり分かるボール球、捕手の構え
たところから大きく外れる球にもひやりとします。但しこの回最後の球は素晴らしかったと思います。
昨年の成績、今回の投球内容からして、心身ともに改革が必要なのは確かだと思います。背水の陣と
思って何かを変えてみて欲しい。苦しいとは思うけれど、開き直って限界まで挑んで欲しい。もしここ
から這い上がることが出来れば、得る物はものすごく大きいはず。やらない理由はない、と思います。

 狩野選手。昨年後半からしか見ていませんが、調子のよい投手の良い所をさらに引き出すこと、は
出来ているのだと思います。もちろん投手の力が大きいとはいえ、完封勝ちや、奪三振の多さに貢献
しているのは確かだと私は思っています。
 課題は投手が苦しんでいる時のリードだと思うのです。傷口を最小限にし、1点でも失点を少なく
する。投手の為に、チームの為に自分は何が出来るのか、その為に自分に必要なことは何か。技術面は
もちろん、配球面然り、メンタル面然り。経験と技術、そして何より投手との信頼関係が不可欠。
大ピンチをしのいで見せた今日の鶴岡選手、投手から絶大な信頼を得ている矢野選手、そしてこれから
その力を見せてくれるであろう城島選手。様々な選手から学んで、その技術を盗んで欲しい。そして
何より、投手と一緒に苦しむことで、その必要な「何か」を自ら掴み取って欲しい。そう思います。

 その為に、少しでも多くの出場機会を得るところから始めないといけないのが今の狩野選手の立場。
しかもそれが一番難しい、と思うわけで。応援している私自身もメンタルが鍛えられそうで、非常に
素晴らしいことです。
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 苦しめば苦しむほど、喜びの大きさは2倍3倍。
そして大きな苦しみを乗り越えて得る物は、2乗3乗の大きさになる、と本気で思っている私に
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【目次】2010年オープン戦中継の感想へ。

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