広島マツダスタジアムで行われた開幕2カード目。
この日の先発は能見投手。
私は狩野選手の大ファンですが、中でも能見投手とバッテリーを組んでいる時の狩野選手が最高に好き
です。
能見投手も本当に大好きで、大切に思っている選手。投手の中でも特別な思い入れがあります。
その能見投手の開幕試合だから、ちょっと(ちょっと?)無理してでも見たくて「つい行ってしまった」
第二弾が広島2連戦。
キャッチャーは城島選手。それは分かっていて、分かった上でそれを目の当たりにした自分が
どう思うのかもちょっと想像つきつつ、それでも行きたくて、行ってきました。
この日のマツダスタジアムは本当に寒くて寒くて。噂には聞いていたので、真冬なみの防寒具に
身を包み、ユニの上からしっかりダウンジャケットを着込み、現地のファンの方(本当に色々と
お世話になりました)にいただいたカイロを握りしめ。それでも寒くて震えながら見ていました。
阪神の攻撃中は、ちょうど自分の前あたりで狩野選手と能見投手がキャッチボールをしていました。
試合の方を気にしつつ、本当にポツリポツリとしかボールを投げない能見投手。何かを考えこんでいる
ようにも見えるけれど、そうしている間にも身体が冷えてしまわないかがとても心配。
狩野選手も寒さを紛らわせるために身体を動かしながら、気遣わしげに能見投手を見つめていて。
こんな中で試合なんかして、選手達が怪我しないだろうか。身体が冷えてしまわないか、指先の感覚は
大丈夫だろうか?出来るならこのカイロを能見投手にあげたい…。そんなことを思い、震えながらの
観戦でした。
でも、寒さだけで震えていた訳ではありません。
阪神5-1広島で迎えた4回裏。先頭フィオがセンター前ヒットで出塁。無死1塁で次の打者は
ヒューバー。能見の投じた初球、ホームベースを越えてすぐ手元でバウンドした球を城島がグラブで
弾く。ボールは1塁内野砂被り席付近まで転がり、その間に1塁走者は悠々2塁へ。
一瞬何が起こったのかよくわからず。そんなに近い席ではなかったので、グラブではなくレガースに
当たって弾いてしまったのか?という疑問が湧き。というより自分が動揺して、ただ二度目が無いこと
を祈るのみ。
幸いにもヒューバーは次の球をセンターに打ち上げ、フライでアウト。次の打者は廣瀬。嫌な場面で
イヤな所に打つバッター。内角攻めのボールが僅かにかすり死球。1死1,2塁。
続く石原は高めの球を空振り三振。2死1,2塁。あと1アウト、能見なら次の打者で仕留めるはず。
代打小窪。初球はワンバウンド。これは城島も身体ごと止める。2球目も落ちる球。これはミットで
抑え込む。三球目、城島のミットは打者の膝あたり。サイドスロー気味に投げたボールはふわりと
上がり、打者のベルト付近の高さに。小窪はしっかり捉えて打ち返し2塁打に。出ていた走者は全て
還り、5-3。なおも2死2塁。
次の打者、東出への3球目、少し横に外れてワンバウンドした球を、城島は身体で止めに行くも
止め切れず、逸れたボールは3塁側へコロコロと転がる。すぐに拾いに行く城島を見たからか、
幸いにも走者はそのまま。しかし東出に次の外低めを打ち返されて、2死1,3塁。
城島は球を止め切れないのか。球を捕れない、止めることが出来ない捕手に向かって、投手が
思い切り球を投げられるわけがない。次は必ず止めて。弾いたり逸らしたりはもう見たくない。
それが出来ないなら、今すぐその場所を空け渡して欲しい。
梵への初球、3球目はまたワンバウンド。城島は必死で止めに行くものの、打者はバットを振ら
ない。本来の能見の球のキレならば、打者はこの球を振ってしまっていたはず。能見は思い切り
投げられていないのでは?球威で押すことが出来るのも、ワンバウンドの球で空振りさせられる
のも、しっかり腕を振って思い切って投げることが出来ていたからのこと。
昨年の能見の躍進は、技術的なこと、投げ方や間の取り方といったことを変えた結果だけれど、
それと同時に勝ちを一つずつ、アウトを三振を一つもぎ取るごとに積み重ねていった自信という
大事な要素がある。自信をつけるのは難しく、失うのは一瞬。一戦一戦、一球一球、大切に積み
上げてきた自信と実績を、奪って欲しくない。
寒さと不安と、怒りで震えながら見守る私の目の前で、梵はセンターフライに打ち取られ4回終了。
次の回からの能見は、私の心配を払拭するかのように、思い切り腕を振って投げこんでいく。
天谷にはヒットを打たれるものの、打球はどん詰まり。栗原は打たされてセンターフライ。
次のフィオは2球で追い込み3球目には当てるだけのゴロ。ヒューバーも見送り、空振りと2球で
追い込み、1球ボールを挟んで、最後はインコースにまさに食い込むような球で見送り三振。
何かをふっ切ったようなその素晴らしい投球に、今度は感動のあまり震えました。
良かった。能見はまた一段と、強さを身につけたんだ、だから大丈夫、きっと勝てる。
嬉しい気持ちと大きな感動と、少しだけ寂しさも感じながら。
身も心も震わせながら最後まで観た、そういう試合でした。
2010/03/30 マツダスタジアム 広島3-6阪神 タイガース3勝1敗。
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昨年の能見投手はどうだったかを確かめる為に、2009/9/11の試合の録画を見ました。
ワンバウンドを懸命に止める狩野選手、思い切り腕をふって三振の山を築く能見投手。
攻撃でも狩野選手がヒットで出塁、能見投手がきっちり送って、続く打者は赤星選手、
そういう場面がありました。
今年甲子園でこれと同じ場面は見られないけれど。
能見投手は今年も好投するでしょうし、狩野選手も自分のできることを一つずつ
やって頑張っている。赤星選手は新しい人生で輝いている。
必ずしも嬉しい変化ばかりではないけれど、それぞれの選手の今の生き様を、
この目で見ることが出来るのが何よりの幸せです。
え?泣いてませんよ、めげてもいません。
それより今日の甲子園、能見投手の素晴らしい投球が私を泣かせるに違いない。
ジャイアンツには絶対勝つ!の気合いも込めてワンクリック→ 勇気を下さい。
この日の先発は能見投手。
私は狩野選手の大ファンですが、中でも能見投手とバッテリーを組んでいる時の狩野選手が最高に好き
です。
能見投手も本当に大好きで、大切に思っている選手。投手の中でも特別な思い入れがあります。
その能見投手の開幕試合だから、ちょっと(ちょっと?)無理してでも見たくて「つい行ってしまった」
第二弾が広島2連戦。
キャッチャーは城島選手。それは分かっていて、分かった上でそれを目の当たりにした自分が
どう思うのかもちょっと想像つきつつ、それでも行きたくて、行ってきました。
この日のマツダスタジアムは本当に寒くて寒くて。噂には聞いていたので、真冬なみの防寒具に
身を包み、ユニの上からしっかりダウンジャケットを着込み、現地のファンの方(本当に色々と
お世話になりました)にいただいたカイロを握りしめ。それでも寒くて震えながら見ていました。
阪神の攻撃中は、ちょうど自分の前あたりで狩野選手と能見投手がキャッチボールをしていました。
試合の方を気にしつつ、本当にポツリポツリとしかボールを投げない能見投手。何かを考えこんでいる
ようにも見えるけれど、そうしている間にも身体が冷えてしまわないかがとても心配。
狩野選手も寒さを紛らわせるために身体を動かしながら、気遣わしげに能見投手を見つめていて。
こんな中で試合なんかして、選手達が怪我しないだろうか。身体が冷えてしまわないか、指先の感覚は
大丈夫だろうか?出来るならこのカイロを能見投手にあげたい…。そんなことを思い、震えながらの
観戦でした。
でも、寒さだけで震えていた訳ではありません。
阪神5-1広島で迎えた4回裏。先頭フィオがセンター前ヒットで出塁。無死1塁で次の打者は
ヒューバー。能見の投じた初球、ホームベースを越えてすぐ手元でバウンドした球を城島がグラブで
弾く。ボールは1塁内野砂被り席付近まで転がり、その間に1塁走者は悠々2塁へ。
一瞬何が起こったのかよくわからず。そんなに近い席ではなかったので、グラブではなくレガースに
当たって弾いてしまったのか?という疑問が湧き。というより自分が動揺して、ただ二度目が無いこと
を祈るのみ。
幸いにもヒューバーは次の球をセンターに打ち上げ、フライでアウト。次の打者は廣瀬。嫌な場面で
イヤな所に打つバッター。内角攻めのボールが僅かにかすり死球。1死1,2塁。
続く石原は高めの球を空振り三振。2死1,2塁。あと1アウト、能見なら次の打者で仕留めるはず。
代打小窪。初球はワンバウンド。これは城島も身体ごと止める。2球目も落ちる球。これはミットで
抑え込む。三球目、城島のミットは打者の膝あたり。サイドスロー気味に投げたボールはふわりと
上がり、打者のベルト付近の高さに。小窪はしっかり捉えて打ち返し2塁打に。出ていた走者は全て
還り、5-3。なおも2死2塁。
次の打者、東出への3球目、少し横に外れてワンバウンドした球を、城島は身体で止めに行くも
止め切れず、逸れたボールは3塁側へコロコロと転がる。すぐに拾いに行く城島を見たからか、
幸いにも走者はそのまま。しかし東出に次の外低めを打ち返されて、2死1,3塁。
城島は球を止め切れないのか。球を捕れない、止めることが出来ない捕手に向かって、投手が
思い切り球を投げられるわけがない。次は必ず止めて。弾いたり逸らしたりはもう見たくない。
それが出来ないなら、今すぐその場所を空け渡して欲しい。
梵への初球、3球目はまたワンバウンド。城島は必死で止めに行くものの、打者はバットを振ら
ない。本来の能見の球のキレならば、打者はこの球を振ってしまっていたはず。能見は思い切り
投げられていないのでは?球威で押すことが出来るのも、ワンバウンドの球で空振りさせられる
のも、しっかり腕を振って思い切って投げることが出来ていたからのこと。
昨年の能見の躍進は、技術的なこと、投げ方や間の取り方といったことを変えた結果だけれど、
それと同時に勝ちを一つずつ、アウトを三振を一つもぎ取るごとに積み重ねていった自信という
大事な要素がある。自信をつけるのは難しく、失うのは一瞬。一戦一戦、一球一球、大切に積み
上げてきた自信と実績を、奪って欲しくない。
寒さと不安と、怒りで震えながら見守る私の目の前で、梵はセンターフライに打ち取られ4回終了。
次の回からの能見は、私の心配を払拭するかのように、思い切り腕を振って投げこんでいく。
天谷にはヒットを打たれるものの、打球はどん詰まり。栗原は打たされてセンターフライ。
次のフィオは2球で追い込み3球目には当てるだけのゴロ。ヒューバーも見送り、空振りと2球で
追い込み、1球ボールを挟んで、最後はインコースにまさに食い込むような球で見送り三振。
何かをふっ切ったようなその素晴らしい投球に、今度は感動のあまり震えました。
良かった。能見はまた一段と、強さを身につけたんだ、だから大丈夫、きっと勝てる。
嬉しい気持ちと大きな感動と、少しだけ寂しさも感じながら。
身も心も震わせながら最後まで観た、そういう試合でした。
2010/03/30 マツダスタジアム 広島3-6阪神 タイガース3勝1敗。
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昨年の能見投手はどうだったかを確かめる為に、2009/9/11の試合の録画を見ました。
ワンバウンドを懸命に止める狩野選手、思い切り腕をふって三振の山を築く能見投手。
攻撃でも狩野選手がヒットで出塁、能見投手がきっちり送って、続く打者は赤星選手、
そういう場面がありました。
今年甲子園でこれと同じ場面は見られないけれど。
能見投手は今年も好投するでしょうし、狩野選手も自分のできることを一つずつ
やって頑張っている。赤星選手は新しい人生で輝いている。
必ずしも嬉しい変化ばかりではないけれど、それぞれの選手の今の生き様を、
この目で見ることが出来るのが何よりの幸せです。
え?泣いてませんよ、めげてもいません。
それより今日の甲子園、能見投手の素晴らしい投球が私を泣かせるに違いない。
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