本の紹介、2冊目です。
題名に惹かれて、書店で衝動買いした本です。
読み始めると、次が気になって結構なスピードで読んでしまいました。
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「キャッチャーという人生」
著者:赤坂英一
出版:講談社
【内容】
「野村克也と古田敦也の陰に隠れて、
いままであまり語られることのなかった捕手達の本」
~ 本書、プロローグより ~
1980年代~現役選手まで、6人の捕手が登場します。
監督、コーチ、投手、そしてライバル達。沢山の出会いに彩られた
六人六様の“捕手の生き様”が描かれています。
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この本には6人の捕手達が登場します。
村田真一、達川光男、山中潔、大久保博元、谷繁元信、里崎智也。(敬称略)
2009年夏から野球を見始めた私がかろうじて知っているのは、現役の二人、
谷繁選手と里崎選手だけでした。大久保さんは、名前だけは聞いたことがある程度。
ここに登場する捕手達、そして彼らと共に活躍した投手達をご存知の方には、
更に楽しめる内容なんじゃないかなあ、と思います。
硬い身体、肩の手術、そして死球による怪我。数々の試練を乗り越えてこられた
村田さん。局部麻酔での治療のシーンは、読んでいるだけで痛くなりそうです。
達川さんは、様々な投手とのエピソードが印象に残ります。
キャッチングの大切さを教えられたのは江夏投手から。
一軍での出場機会が増えたのは、山根投手の一言がきっかけだったとか。
しかしその後を猛追するのが、後輩の山中さんです。
優れたバッティングと、確実な捕球。若さによるパワーもあり、そのまま
正捕手の座を奪ってしまうかと思いましたが、現実はそうはなりません。
ジャイアンツに移籍した大久保さんに、対戦相手のデータを惜しげもなく与えた
のは先輩である村田さん。1つのポジションを争う関係にありながら、考えられない
ことです。村田さんの言い分は「チームが勝つため」だったそうです。
谷繁選手は、各球団の支配下登録されている捕手達について調べている時に、
改めてその不動の地位、存在感に驚いた選手ですが。才能に恵まれたこの選手でも、
ここまでの過程は決して平坦な道のりではなかったんですね。そこで研かれたものが
今の谷繁選手を支え、まさに手のつけられない強さを生み出したのでしょう。
そして里崎選手。今でこそマリーンズの正捕手といえるポジションを得ている
彼を育て上げたのは、山中さんでした。
「あの人がいなかったら、ぼくはやめてますね」
本書の中で、里崎選手はそう言っています。
捕手としての様々な生き方、考え方。それがドラマチックなエピソードと共に
語られています。そして、捕手だけでなく、沢山の人々が登場します。
個性的すぎるほど個性的な投手達、選手達の命運を握る監督、彼らを支えるコーチ達。
様々な人との出会いが、彼らを変え、彼らの運命を変えていく。
捕手を知るには、その人個人だけを見ていても、なかなか見えてこないなあ、と
気付いたのはこの本のお陰だと思います。命運を共にする投手や、采配を振るう監督
との関係、チーム状況、そしてチーム内の同じ捕手、他球団のライバル捕手達。
色々な人々に影響され、自らも影響を与えていく。本当に扇の要のごとく、様々な運命が
交差する真ん中で、人と人をつないでいるのも捕手なんだなあ、と改めて感心した次第で
ございます。
そうや、捕手道は奥が深くて険しいんや!と叱咤激励のワンクリック→
お願いします。
題名に惹かれて、書店で衝動買いした本です。
読み始めると、次が気になって結構なスピードで読んでしまいました。
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「キャッチャーという人生」
著者:赤坂英一
出版:講談社
【内容】
「野村克也と古田敦也の陰に隠れて、
いままであまり語られることのなかった捕手達の本」
~ 本書、プロローグより ~
1980年代~現役選手まで、6人の捕手が登場します。
監督、コーチ、投手、そしてライバル達。沢山の出会いに彩られた
六人六様の“捕手の生き様”が描かれています。
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この本には6人の捕手達が登場します。
村田真一、達川光男、山中潔、大久保博元、谷繁元信、里崎智也。(敬称略)
2009年夏から野球を見始めた私がかろうじて知っているのは、現役の二人、
谷繁選手と里崎選手だけでした。大久保さんは、名前だけは聞いたことがある程度。
ここに登場する捕手達、そして彼らと共に活躍した投手達をご存知の方には、
更に楽しめる内容なんじゃないかなあ、と思います。
硬い身体、肩の手術、そして死球による怪我。数々の試練を乗り越えてこられた
村田さん。局部麻酔での治療のシーンは、読んでいるだけで痛くなりそうです。
達川さんは、様々な投手とのエピソードが印象に残ります。
キャッチングの大切さを教えられたのは江夏投手から。
一軍での出場機会が増えたのは、山根投手の一言がきっかけだったとか。
しかしその後を猛追するのが、後輩の山中さんです。
優れたバッティングと、確実な捕球。若さによるパワーもあり、そのまま
正捕手の座を奪ってしまうかと思いましたが、現実はそうはなりません。
ジャイアンツに移籍した大久保さんに、対戦相手のデータを惜しげもなく与えた
のは先輩である村田さん。1つのポジションを争う関係にありながら、考えられない
ことです。村田さんの言い分は「チームが勝つため」だったそうです。
谷繁選手は、各球団の支配下登録されている捕手達について調べている時に、
改めてその不動の地位、存在感に驚いた選手ですが。才能に恵まれたこの選手でも、
ここまでの過程は決して平坦な道のりではなかったんですね。そこで研かれたものが
今の谷繁選手を支え、まさに手のつけられない強さを生み出したのでしょう。
そして里崎選手。今でこそマリーンズの正捕手といえるポジションを得ている
彼を育て上げたのは、山中さんでした。
「あの人がいなかったら、ぼくはやめてますね」
本書の中で、里崎選手はそう言っています。
捕手としての様々な生き方、考え方。それがドラマチックなエピソードと共に
語られています。そして、捕手だけでなく、沢山の人々が登場します。
個性的すぎるほど個性的な投手達、選手達の命運を握る監督、彼らを支えるコーチ達。
様々な人との出会いが、彼らを変え、彼らの運命を変えていく。
捕手を知るには、その人個人だけを見ていても、なかなか見えてこないなあ、と
気付いたのはこの本のお陰だと思います。命運を共にする投手や、采配を振るう監督
との関係、チーム状況、そしてチーム内の同じ捕手、他球団のライバル捕手達。
色々な人々に影響され、自らも影響を与えていく。本当に扇の要のごとく、様々な運命が
交差する真ん中で、人と人をつないでいるのも捕手なんだなあ、と改めて感心した次第で
ございます。
そうや、捕手道は奥が深くて険しいんや!と叱咤激励のワンクリック→

お願いします。