だからこそ（コラム感想１３）

(このエントリーは、「阪神Ｖデイリー」にて掲載中の、阪神タイガース狩野恵輔選手のコラム
「狩野恵輔の山あり谷あり」について書いています）

　2010/1/29更新の第１３回目の題名は「皆さんへ」。
今回がこのコラムの最終回です。

　題名の通り、ファンの皆さんへのメッセージが綴られています。
そして狩野選手の決意表明でもあります。

　今回のコラムで、私が何に心打たれたか、というと。

　まず、狩野選手がしっかりと、厳しい現実を受け止めていること。
苦しい状況から目を逸らさずに、まっすぐ向き合っているのが感じられること。
自分の気持ちについて、やりたいことについて、はっきりとした言葉で語ってくれていること。
そこから、強い決意を感じること。
応援してくれるファンを大切に思う気持ち、見てくれている人に元気と勇気を与えたい、
という気持ちが伝わってくること。

　厳しい現実を知りながら、逃げず、投げ出さず、諦めず。
苦しい状況にありながら、強い気持ちを失わず。
そんな中で、自分を支えてくれる大切なものを再確認して。
その声援に応え、ファンの元気の源となれるよう全力を尽くす。
狩野選手のそんな姿が伝わってきます。

　だから、私はこの選手が好きなんです。
置かれた状況が厳しくても苦しくても、課題が一杯あっても。

　だからこそ、です。
ひたむきに困難に立ち向かうその姿に心打たれます。
むしろ苦しければ苦しいほど、より得難い、大切なものを得てさらに前に進んでいく。
そんな力がこの選手にはある。
それが本当の「強さ」だと、私は思います。

　だからこそ、私は彼の姿に勇気づけられるのだと思います。

　私はこれからも狩野選手を心から応援します。
そして、私が彼からもらった元気や勇気を、ほんの少しずつでも誰かに、
どこかにお返しすることができれば、何より幸せです。
そのために全力を尽くしたい。
改めて、そう思っています。

　これから始まる2010年というシーズンが、狩野選手にとって、タイガースにとって、
全ての選手とチームにとって、そしてファンにとっても素晴らしいものになりますように。
そう願ってやみません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→【目次】コラム「狩野恵輔の山あり谷あり」の感想　へ