別れと出会いに思うこと

　先日、本当に楽しい場で素敵な人達と出会うことが出来て、「出会い」は人生の宝物だな、
と改めて思っていたところです。

　その一方で、そうして出会った方との悲しい別れがあるのも事実。
つい先日、久しく会っていない方から受け取った報せがそういうものでした。

　真っ先に来るのは信じられない気持ち。それから悲しさ、寂しさ。
それからその人との楽しいひと時を思い出しては、失ったものの大きさに、
毎回のごとく呆然としてしまいます。

　「失ってからその大切さに気付くのは嫌だ。大切なものは、失う前から大切にしたい」
というのが私の信念です。そう思ってはいても、やはり大切なものを失った時の喪失感は
例えようもなく。

　無理をしがちな私を心配し、大切に思ってくれていた人。なのに私はどれくらいその人を大切
にしてこれたか。ただただ、甘えていただけではなかったか。

　気持ちの整理のつかない中で、こういう内容をここに書くのはどうかとも思いましたが。
でも一つだけ言いたいことがあって、書きました。

　今あなたの傍にいる大切な人、遠くに居る大好きな人に、伝え損ねている言葉や気持ちは
ありませんか？あるなら今すぐ会いに行って、今すぐそれを伝えて下さい。後悔は後から
すれば良いんです。だから今しか出来ないことを、今やりませんか？

　余計なおせっかいとは思いますが、これも私が今書きたいこと。
こうして迷いを振り切って動いていても、後悔することがないと言いません。
ですが、私が前に進むことを躊躇っていたら、今私がこうして別れを惜しんでいる人とも
出会うことはなかったでしょう。

　別れはいつか来るものだけど、それまでに築いた思い出や、共有した温かい気持ちは決して
失うことはありません。過去の為にも未来の為にも、今を大切にしたい。
改めて、そう思っています。