ときに生物が自然に生み出す繊維の方が人類の発明品より優秀なことがあります。
有名なものがカイコの生み出す「絹(シルク)」で、その光沢や滑らかな質感、生分解性(自然界で分解される性質)から、長年重宝されてきました。
ただ、絹に丈夫というイメージはありません。
一方、クモの生み出す糸も非常に強い繊維として注目を集めています。
ただクモはカイコほど扱いやすい昆虫ではなく、まとまった糸を効率よく回収する方法がまだありません。
そこで、中国の東華大学(Donghua University)生物科学・医工学部に所属するジャンペン・ミー氏ら研究チームは、クモの遺伝子を持つカイコを作り出す研究を進めており、今回カイコに丈夫な天然繊維を生み出させることに成功したと報告しました。
飼育しやすいカイコから出たそのクモの糸は、防弾チョッキに使用される『ケブラー』の6倍丈夫だと言われています。
研究の詳細は、2023年9月20日付の科学誌『Matter』に掲載されました。
(感想)
こちらの記事が書かれたのは、
2014年7月12日
となっています。
>クモの糸は、抜群の強さと軽さを誇る「スーパー繊維」だが、量産が難しかった。米国のKBL社は、蚕にクモの遺伝子を導入し、クモの糸を量産できる「モンスターシルク」技術の商品化に近づいた。
商品化には至らなかったのですかね?
そもそも
蜘蛛の糸=絹
蚕は共食いしないため、量産可能
蜘蛛は共食いをしてしまうので、量産が難しい
ということのようです。
おとなしいお蚕様に
蜘蛛の遺伝子を組み込んで
凶暴化しないでしょうかね。。。。