エンテロウイルスが大流行
通常は免疫系の働きで感染が阻止され、症状はほとんど現れません
ときに、エンテロウイルスが免疫系に打ち勝って生き残り、血流に入って発熱、頭痛、のどの痛みのほか、ときに嘔吐と下痢が生じることがあります。このような症状をよく夏かぜ(英語では「夏のインフルエンザ」)と呼びますが、実際はインフルエンザではありません。
また、エンテロウイルスの一部の株では、かゆみを伴わない発疹が全身の皮膚に出たり、口内炎ができたりすることもあります。エンテロウイルス感染症として圧倒的に多いのはこのタイプです。まれに、エンテロウイルスがこの段階からさらに進んで、特定の臓器を侵すことがあります。感染する臓器は様々で、病気の症状と程度は臓器毎に異なります。