虹パパの日記〜「きれいなおじさんは苦手ですか?」〜

【小説】日の丸恵之助(ひのまる めぐみのすけ)物語〜その31〜

「死んだ魚の目」

と言われながらも
なんとかかろうじて出勤し続ける恵之助。

飛び込み営業へ出かけるも、
恐怖で飛び込めない。。。。

名刺を集めることができず、
夜になり、雑居ビルの明かりのついている部屋を
目がけて飛び込み営業を試みる。

シーン、と静まり返ったフロアにポツンと明かりが灯り、
男性がデスクに向かって仕事をしている姿を見た恵之助は、

「こんばんは!」

と勇気を振り絞って飛び込んだ。

スタスタスタスタ

男性が入口に向かって歩いてくる。

「利殖の案内で、ご興味ありませんか?」

と名刺を差し出すや否や、

男性は名刺を奪い取り、

床へ投げ捨てた。。。。

「ふざけるんじゃねぇー!!!」
「こっちは夜遅くまで必死こいて仕事してるんだよ!!!」
「邪魔してるんじゃねーよ!!!!!」

恵之助「・・・・・」

返す言葉はない。ごもっともだ。。。。。

しかし、恵之助の胸の内にもメラメラと燻るものがあった。

メラメラ〜
メラメラ〜
メラメラ〜

だんだん怒りが湧いてきて、
降るエレベータの中で、
エレベータの壁を強く握りしめた拳で殴っていた。。。。。。

つづく。

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