と言われながらも
なんとかかろうじて出勤し続ける恵之助。
飛び込み営業へ出かけるも、
恐怖で飛び込めない。。。。
名刺を集めることができず、
夜になり、雑居ビルの明かりのついている部屋を
目がけて飛び込み営業を試みる。
シーン、と静まり返ったフロアにポツンと明かりが灯り、
男性がデスクに向かって仕事をしている姿を見た恵之助は、
「こんばんは!」
と勇気を振り絞って飛び込んだ。
スタスタスタスタ
男性が入口に向かって歩いてくる。
「利殖の案内で、ご興味ありませんか?」
と名刺を差し出すや否や、
男性は名刺を奪い取り、
床へ投げ捨てた。。。。
「ふざけるんじゃねぇー!!!」
「こっちは夜遅くまで必死こいて仕事してるんだよ!!!」
「邪魔してるんじゃねーよ!!!!!」
恵之助「・・・・・」
返す言葉はない。ごもっともだ。。。。。
しかし、恵之助の胸の内にもメラメラと燻るものがあった。
メラメラ〜
メラメラ〜
メラメラ〜
だんだん怒りが湧いてきて、
降るエレベータの中で、
エレベータの壁を強く握りしめた拳で殴っていた。。。。。。
つづく。