虹パパの日記〜「きれいなおじさんは苦手ですか?」〜

【小説】日の丸恵之助(ひのまる めぐみのすけ)物語〜その24〜

商品先物取引会社の営業には、
「外務員資格」が必要であり、
外務員試験に合格しなければ、
会社の戦力となることはできない。

恵之助が就職した「三葉商事(仮名)」では、
新入社員全員が3ヶ月間「登録外務員」となるための合宿を行う。

試験合格に向けた講義の時間もあるのだが、
甘ったれた学生気分を払拭するための合宿でもあり、
「陸軍士官学校合宿」と呼ばれるスパルタ合宿で、
登山や筋トレ、砂浜を走り、海に向かって叫ぶ、チームを組んで無理難題をクリアする、
そんな時間に多くが費やされた合宿だった。

毎日1日の終わりには、
新人研修合宿責任者・高井部長、
影での呼び名は、「鬼軍曹」の待つ和室へ
チームごとに呼び出され、1日の活動報告を行うこととなっていた。

報告の所作に決まりがあり、
少しの間違いも許されない。

間違えれば、最初からやり直し。
間違えず、できるまでやらされる。
緊張と恐怖の時間だった。

待っている間にも、
鬼軍曹の罵声、怒号が響く。。。。

暴力こそ振るわれなかったものの、
言葉の暴力、と言ってもいい
罵声、怒号。

高校時代、一度だけ
サンドバックの如く
殴られたことがあった恵之助であったが、

言葉の打撃の方が
辛い・・・

と思う恵之助だった。

つづく。

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