【日付】2022/9/2(金)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れ
【気温】11℃
【風速】5m/s
気持ちのいい風が吹く姿見の池園地内。少しひんやりとするものの、今日は久しぶりに強い日差しを感じました。
天気が悪い日だと気付きづらい紅葉の進捗状況がはっきりと確認できました。
ナナカマドの葉が黄色・オレンジ色に染まってきています。真っ赤になる木が見えてくるのはもうすぐですね。
昨日は雨・霧の天気でした。
エゾノマルバシモツケの紅葉した葉にも水滴がつき、陽の光を受けてキラキラと反射していました。
この葉っぱの撥水性をロータス効果もしくは花弁(ペタル)効果というそうです。
中道分岐を過ぎて姿見展望台へ向かう途中には、夏にエゾコザクラやモウセンゴケの開花を楽しめる湿地帯があります。
そこでは、これからの季節はミネハリイの紅葉が楽しめます。
それはまるで、ジブリ映画「風の谷のナウシカ」のクライマックスシーンで出てくる「金色の野」のようになります。
まだ青い部分のある葉がグラデーションを作っています。
これからさらに黄色く染まるので毎日の観察が欠かせませんね。
その「金色の野」を構成するのが、
ミネハリイや
シダ類や(名前がわからないので次回までに調べておきます)
チングルマの赤もアクセントになっています。
他にもエゾオヤマリンドウやミヤマアキノキリンソウ、バイケイソウなどもこの場所に生えています。
目線の高さの紅葉、そして足元の紅葉
植物によって色づき方が違いますので、しゃがんで覗き込んでみるのもおススメです。
鏡池とすり鉢池(2つ合わせて夫婦池)まで来ると、トンボがやけに多いなと感じました。
バチバチと音がしていました。動きが活発で、トンボ同士の体をぶつけあっているようでした。
オオルリボシヤンマです。
とまってくれないので、飛んでいるところをカメラで追いかけました。
いい画が撮れないかと待ち構えていると
2匹がもみ合いになっていました。色が性別で違うようです。
(木野田君公『札幌の昆虫』北海道大学出版会, pp24)
縄張り争いで強いトンボが弱いものを追い払っていると思っていましたが、オスがメスを探して急接近していたのだとわかりました。
寒くなってきたので昆虫たちも冬への準備を始めているのですね。
画像を確認していると
拡大したら
山頂の標柱が写っていたり
当麻岳の斜面が、今年もパッチワークのように紅葉に染まり始めていることに気付くことができました。
またガッガッとカエルのような声が聞こえてきたと思ったら
ルリビタキの親子もしくは若鳥のようでした。
(解説!鳥の鳴き声図鑑「【解説付き】ルリビタキの鳴き声3種(地鳴き・さえずり)」
https://www.youtube.com/watch?v=_Mt4p2upTHw)
(真木広造『野鳥』永岡書店, pp88)
昨年の今頃、若鳥やメスのルリビタキをよく見かけました。
冬を前に巣を離れ、独り立ちをする練習をしているのでしょう。
今年も無事に育ち、また来年以降に子育てに戻ってきてほしいと願います。
見られる植物の様子が変わると同時に、動物や昆虫たちの動きも変わってきました。
すぐに紅葉シーズンの最盛期がやってきますが、一年を通して変化を楽しめる場所です。
これからの季節の服装は、薄手のフリースと撥水・防水性のある上着、スニーカーがオススメです。
そして園地内の情報には、私たちのブログのチェックをお忘れなく!
旭岳自然保護監視員:宮原
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます