NPO法人大雪山自然学校 旭岳自然保全員ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】運休になるほどの強風

2020年08月11日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/8/11(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇
【気温】18°C
【風速】14~18m/s

本日の旭岳は朝から強風でした。
始発から12:30頃までは、強風でしたがロープウェイがギリギリ運行できる範疇でしが、12:30からは更に風が強くなり、ロープウェイが運休となりました。
その後は13時と14時ぐらいに下り便を出してくれて、利用者並びに監視員はなんとか、降りることが出来ました。

そんな日でしたが、朝から10時頃にかけては旭岳山頂に行く登山客はいました。
風も強く、ガスもかかっており、山頂についても何も見えなく、最中もただ辛いだけで、なんでこんなコンディションで登りに行くのか私にはわかりません・・・

でも、登山に行くのは自己責任なので監視員には止めることが出来ません。ですが、装備 / 準備 / 経験不足の方が多く見られ、見ていて不安になります。

旭岳の山頂は、ロープウェイを使ってしまえば、ゆっくり登っても2時間なので、時間だけを見れば簡単の山ですが、北海道の2000m級の山は本州の3000m級のとも言われますので、それに伴った装備の準備をお願いします。
道も山頂まで簡単な一本道ですがそれでも遭難事故は実際に起きています。

以下は 旭岳の遭難事故 です。
・2015年6月上旬 家族で登山を楽しんでいた2名が遭難
・2017年10月 外国人含む男女4名が遭難
 旭岳の事故について考察したページがありましたので、ご確認ください
        遭難事故の多い旭岳。なぜ?どこで?実際の事故原因から学ぶ対策方法

よく姿見駅に来る登山客の中には、登山地図を持たない方、コースタイムを知らない方が多く見られます。
また、登山地図を持たずに来る方の多くが、姿見駅にある「散策マップや山」の「トイレマップ」を手に取って満足し、中身を確認せずに登山を開始します。
 その2つのマップは、山頂登山には全く役に立ちません。(少なくても私は遭難中に、大雪山系のトレイの場所の情報は見たくないです。)
形だけで満足はせずに、全体の工程や緊急時のことまで頭の中で想像してから、登山を開始するようお願いします。

今どきは、天気・山の詳しい情報をスマホ一つで、どこでも・無料・すぐ にチェックできるので、しっかり下準備をお願いします。

旭岳自然保護監視員:飯島


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