昨日,強い雨にうたれてしまった高山植物たちですが元気に花を咲かせていました.
開花直前のチングルマは,小さなチューリップのようです.
世界各地で,新型コロナウイルスによる人間の外出禁止や自粛によって,野生動物の行動が活発化したと聞きます.しかし,今年の旭岳はなんだか静かで,野鳥の囀りやシマリス等の目撃も少ないように思えます.
野生鳥獣も,自粛中でしょうか.
人間が自然環境との関りを見直す必要性がどんどん高まる中で,考えるきっかけをくれているのかもしれません.元来,地球が持つ回復力ではバランスが取れなくなるほど,破壊が進んでしまったために現れたウイルスなのかもしれませんね.もっと脅威を増したウイルスが出ないよう,これから先もっと考えていかなければならないですね.
【日付】2020/7/9(木)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】くもり
【気温】13℃
【風速】5m/s
【積雪】~20cm
姿見の池の雪もだいぶ融けてきました.池の中に残る雪が,薄い浅葱色のような色をしており,旭岳が見えない日も爽やかな気分にさせてくれます.
散策路の残雪がわずかになってきたため,雪好きの監視員は名残惜しそうにしています.
踏み抜きの危険な箇所も,全部崩しました.
裾合平の登山道方面へ,5分ほど行った場所にあるチングルマの群生地もだいぶ満開に近い状況になっています.
こちらの道は,登山道ですので先へ行ってもロープウェイの駅にはつながっていません.
散策で来られた方は,ご注意ください.高山植物等,楽しんだら散策路へ引き返しましょう.
チングルマは,実は樹木です.草状の落葉小低木です.下をよく見てみると,枝が地面を這って広がっています.植物を傷つけない程度に,ぜひ観察してみてください.
【ミヤマアキノキリンソウ Solidago virga-aurea var.leiocarpa f.japonalpestris】
別名,コガネギクとも呼ばれています.
去年は,もう少し開花が遅く夏の終わりに咲いていたので驚きました.
旭岳自然保護監視員:社本 麗南
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