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【日付】2022/10/07(金)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】4℃
【風速】1m/s
【積雪】5cm
すっきりとした晴れ。今朝の出勤時、麓の東川町から、雪に覆われた大雪山がくっきりと見えました。
山道からも旭岳が綺麗に見えています。一昨日の初冠雪から2日、初めての快晴。心躍りますね。
散策路で立ち止まる方。背中がとても画になっていたので拝借しました。
園地内を歩いていると、ロープがエビのしっぽになっていたので、それを写真におさめようとしました。
するとその向こうから散策路を横切るように動物の足跡が続いているのを発見しました。
私の中ではこの季節の風物詩です。
この写真だと、小さな横並びの2つの穴が規則正しくスタンプされています。
エゾシマリスと思われます。
人の足跡にも動物の足跡が交じっています。散策路も歩いているようです。
エゾユキウサギの足跡ですね。
こういった、足跡・食痕・糞・穴を掘った跡などを総じて「フィールドサイン」といい、足跡を「アニマルトラッキング」といいます。
他にも森などを歩くと姿見の池園地では見られない動物たちの痕跡に出会えるかもしれません。
(参考:https://satoshin.web.fc2.com/ski/text/animaltracking.htm)
入り乱れた足跡を見ると、ウサギの歩いた跡をキツネが追っているのがわかります。
往復したような跡は「留め足」といいます。追ってくる天敵を錯乱させるために、縦横無人に歩き回って跡をぐちゃぐちゃにしてしまいます。
ちなみにエゾヒグマも同じように猟師から追われている時に「留め足」をするようです。
今回見つかった動物たちの足跡の違いを比較してみましょう。
↑エゾユキウサギ
↑キタキツネ
エゾユキウサギは縦2つ、横2つの繰り返しですが、キタキツネは基本的にパリコレモデルのキャットウォークのように1本のライン上を歩きます。
ただし歩く速さによって足跡が変わります。上記1本ラインで歩いている場合は「ハンターウォーク」といい、足音をなるべく消し、獲物に見つからないように追う習性からきています。
また駆け足になるとイヌの歩き方のように、少し横並びになるようです。
ついでにキツネの肉は死んだザリガニを放置した水槽の臭いがする、と参考にしたサイトに書かれていました…
(参考:https://chikatoshoukai.com/gibier/eat-fox/)
夏には見ることのできない、動物たちの「そこに確かに居るんだ」という証です。
景色ばかりではなく、姿の見えない生物たちの動きを観察してみるのも、この季節にしかできないアクティビティといえます。
長靴を履いて(姿見駅カウンターで1足300円でお貸ししています)、一緒に冬の旭岳を楽しみましょう。
午前中は風も無く、姿見の池・鏡池でくっきりと逆さに写っていた旭岳でした。
ぜひ暖かい服装でこの景色に会いに来てください。
旭岳自然保護監視員:宮原
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