
【日付】2022/7/10(日)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り時々小雨
【気温】~20°C
【風速】~15m/s
数週間ぶりに出勤した旭岳・姿見の池園地。
散策路上の雪はすっかり融けてました。 景色の中にはまだ残雪が見られます。
姿見の池園地は現在、蚊やブユ(ブヨ)が増えています。
駅舎内にも外にもいて、あちこち刺されてかゆいです!
虫よけ対策をしてお越しください。旭岳ロープウェイ売店でもいろいろ販売しています。
そして、様々な高山植物の花を楽しめる時期になりました!
同じく売店で販売中の、「すがたみのはなたち」を見ながら散策をお楽しみください。
ミヤマリンドウやエゾコザクラの手ぬぐいもオススメです。
それから、姿見といえば一面に咲くチングルマ!
麓の町にいると、気温も高いし晴れた日が続いていたので、
ぶわっと咲いてるのでは?!と思って来てみましたが、やっと花数が増えてきたところでした。
全体的にまだつぼみも多いので、これからどんどん咲いてきそうです。
現在のオススメは…
1)中道付近(一周する散策路の内側の道)
第一展望台の前はまだつぼみですが、中道に進むとたくさん咲いているところがあります!
チングルマ(白)とコエゾツガザクラ(ピンク)が一緒に咲く様子が綺麗でした!と話していた方もいらっしゃいました。
2)鏡池の先
たくさん咲いています。つぼみもあるので、さらに花が増えそうです!
見にいらしていたお客様も、ゆっくりと眺めて楽しまれていました。
3)姿見階段下
斜面に広がって咲いています!
来園当日のオススメの場所は、旭岳自然保護監視員にお尋ねください。
また、登山道・裾合平のチングルマですが、
登山者からの情報では、今はまだ咲いていなかったとのことです。
一面にチングルマが咲くのは1〜2週間先では?とみなさん予想されています。
今はハクサンイチゲなど他の花が咲いているとのこと。
園地内ではチングルマの他に、エゾイソツツジもあちこちでたくさん咲いています。
エゾイソツツジにちょっと似た感じのエゾノマルバシモツケも咲いています。
エゾイソツツジとエゾノマルバシモツケの比較
ほかには、第一展望台の斜面のコエゾツガザクラ
ミネズオウ。最近雪が融けたところで、まだ見られます。
イワブクロ(別名:タルマイソウ)が咲き始めました。
ミヤマイ。個人的に好きな花です。
ウコンウツギは、受粉すると中が赤くなります。
コケモモ。第五展望台など、あちこちで見られます。
ミヤマリンドウが咲き始めています。鮮やかな青紫色が目をひきます。
エゾコザクラ。鮮やかな濃いピンク色が目立ちます。
実は少しですがコマクサも見られます。
古い火山に咲く花ですが、新しい火山の旭岳に咲くのは「?」です。
誰かが種を撒いたのでは?(国立公園に撒いてはいけません)など諸説あり、
あまり大っぴらにしていませんが、花に罪はないので、姿見の池周辺で探してみてください。
今日も花を見るのを楽しみにしてきた方がいらっしゃいました。
現在約30種類ほどの高山植物の花々が咲いており、登山や散策から駅に戻った方々が、
カウンター前の写真を見て、とっても楽しそうに花の名前を確認していました。
登山で来たけど花もお好きな方が、「登山してる場合じゃない!」と散策を楽しまれていたり、
男性の方も、「こんなにたくさんの種類の花を見られるんですね…」と驚かれていました。
登山帰りの方が、植物学者・牧野富太郎氏が残した、
「雑草という名の植物は無い」という言葉のお話をされていて、なるほどと思いました。
今日は野鳥の写真も撮れました。
といってもまずはカラスですが…
2羽のカラスが、今日も姿見展望台や第五展望台周辺でお客様の食べ物を盗っていました。
園地内に悲鳴が響き渡っておりました… 襲われないようにご注意ください!
キセキレイが、姿見の池の残雪の上をスタスタと歩いていました。
ひらひらと上空を待っていたビンズイがハイマツに下りてきました。
ノゴマは今日も美しい声でさえずっていました。
ギンザンマシコやウグイスは、声はすれども姿は見えず。ツバメも飛んでいました。
ギンザンマシコを撮りにきた方に伺うと、イワツバメでは?とのことでした。
さて、前回のブログでクイズにしていた、
姿見駅前の木道のところの、緑のニョキニョキ。
だいぶ大きくなってきました。
もう少しで花も咲きそうです。
明日以降も雨の予報が続いているので、レインウエアなどあると安心です。
姿見駅にはレンタル長靴(1足300円・姿見散策用)もあります。
花の季節を迎えた姿見の池園地にぜひお越しください! 麓の町から来ると涼しいです。
旭岳自然保護監視員:羽馬
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