◆SORAの腎臓がん日記◆

2008年12月まさかの「腎臓癌」
12センチの腫瘍が右腎臓に!
発病~入院手術とその後15年間の記録

【7】 入院準備

2009-01-20 13:20:13 | 入院まで
入院準備


入院まで4日
慌ただしく入院準備となった



同意書、印鑑
下着、洗面道具、湯呑、箸、タオル、バスタオル、
 スリッパ、ティッシュペーパー
寝間着(和式2枚程度)パジャマ(数枚)T字帯(2枚)



8月に子宮筋腫の手術で入院していたので、大体の入院時の必需品は揃っていた。ただ、この病院は寝間着の貸し出しがない為、
術後すぐに着る和式の寝間着を2枚購入した。
和式の寝間着なんて家で着ることないのに勿体無い


入院期間が2週間以上になる事は確実。
入院中、退屈しないよう単行本も何冊か用意した。
年賀状も病室で書くよう準備した。


持ち物の他に
中学の役員の用事が
12月には沢山入っていたので入院で欠席させてもらうよう連絡する。
町内会の行事も欠席させてもらうよう連絡。
こんな時に限って、色々と役員の仕事が入っていたりで嫌になる
欠席の理由を言うたび気分はブルー


結局、入院準備品は、
大きなカバン2つぶんの荷物になった


とにかく入院準備はOKだ。







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【6】 手術前 【検査結果】

2009-01-19 15:49:34 | 入院まで
<泌尿器受診4日目>

2008年12月5日(金)
検体採取・レントゲン検査・心電図・肺機能検査・手術前の検査結果




今日は、今までの検査の結果とこれからの治療についての説明があった。

事前に、この日は”ご主人と一緒にお越しください”と念を押されていた。

診察室に入り検査資料(画像)と合わせて結果を聞いた。




*右腎臓に12センチほどの腫瘍あり
*これまでの検査では、良性・悪性の判断が出来なかった
*開腹手術により右腎臓(及び腫瘍)を全摘出
*摘出した腫瘍を検査に出し良性・悪性の判断する

*入院日 12月9日(火)PM2:00~
*手術日予定 12月16日(火)

*退院予定 摘出した腫瘍の検査結果によって伸びる可能性もありなので
今のところは、わからない。




との事だった。


「12センチの腫瘍」
 これは、かなり大きい・・・。
しかも入院は、来週の火曜日
入院まで4日しかない



主治医の話のあとに

検体採取(尿・採血)→放射線(一般撮影)→心電図→肺機能検査

の検査をして、入院についての説明を聞いて帰った。



正直、こんなにバタバタと入院や手術が決まると思っていなかったので
ショックを感じてる時間がないって感じだった。







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【5】 逆行性腎盂造影検査

2009-01-19 14:04:05 | 入院まで



<泌尿器受診3回目>

■2008年12月4日(木)逆行性腎盂造影検査・採血 ■


【逆行性腎盂造影とは】
腎臓で作られた尿は、腎盂や尿管と呼ばれる尿の通路を通って膀胱へと流れます。
逆行性腎盂造影は、膀胱鏡を用いて尿管から腎盂まで細い管(尿管カテーテル)を入れ、その管から造影剤を注入して腎盂や尿管の形をレントゲンで調べる検査です。


【どのような場合に行うか】
*尿路に腫瘍ができている疑いがあるとき

*尿路にレントゲンでは写らない結石があると疑われたとき
*点滴での尿路造影検査で、尿路の形がはっきりしない時
*造影剤アレルギーのため造影剤を静脈内に注入する法方では検査ができない場合


【逆行性腎盂造影の実際】
*逆行性腎盂造影では痛みが出るので、男性の場合は麻酔を行います。
  女性は痛みが少ない為、麻酔は行わない場合が多いです。

透視台の上に横になりまず足を広げて、お産をする時の体位をとってもらいます。
*次に膀胱鏡(膀胱観察するカメラ)を尿道から膀胱に入れ
  腎臓から流れてきた尿の膀胱の出口(尿管口)を探します。
  
*尿管口から尿管カテーテルと呼ばれる細い管を腎盂まで入れます。
 そのカテーテルから尿路に造影剤を注入し、腎盂~尿管を造影し、数枚撮影します。

*尿管カテーテルを抜いて、膀胱鏡を抜いて検査は終了します。
 感染予防の抗生剤の注射をします。



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■ Photo by:らら(photost.jp/)■



この検査は、私にはかなりの精神的苦痛だった。

検査着に着替えて 検査室前で待っている間からかなり緊張。

名前が呼ばれ、検査室に入ると女性看護師さんが2名いて、
正直ホッとする。
看護師さんの指示どおり透視台に横になり 下着を外し
検査に必要な体位をとると、
サッと女性の看護師さんは奥の部屋に入って行ってしまった。


女性の看護師さんが奥へ入ったのと入れ代わりに
泌尿器の先生4名(男性ばかり)と検査技師?のような人?数名
全員が男性に代わり私を囲んだ。
検査とはいえ、こんな恥しい体位での検査・・・
男性医師に囲まれ
これほど精神的に苦痛な検査は、はじめてでかなりショックだった。

産婦人科での診察時も同じような体位をとるけど、
産婦人科では、診察台というよりも椅子のような診察台で
患者と医師との間にはカーテンがあり仕切られていて
恥しい体位での診察中に先生や看護師と顔を合わせることはない。
泌尿器でのこの検査は、ほぼベッドのような診察台だ。
しかもカーテンなどの仕切りは一切なし(ρ_;)
沢山の男性医師には
足を大きく開いた体位をとる私の顔も身体も表情も丸見え状態・・・。
全身、カチカチに力を入れ目を瞑ってて我慢した・・。
こんな恥しい中で検査は進んだ。


内視鏡やカテーテルが挿入され生理食塩水を注入され、
カテーテルから造影剤を注入・・・
内視鏡で膀胱や尿道の様子がモニターに映し出される。
足元と頭の上の方にモニター(TVのようなもの)が3~4台あった。



検査中、あまりの精神的苦痛に涙がボロボロこぼれた・・・。
目を瞑っていては、どのように検査が進んでいるのか
何をされているのかわからない。
必死でモニターを見るように心がけた。
モニターの映像を見ても何もわからず不安が襲う。

検査が終了すると、先程の女性看護師さんが戻ってきて
感染予防の注射をし、透視台から降り
外の待合の椅子でしばらく待つよう指示された。


検査室から、出た途端
椅子に座って、ハンカチを口にあて声を殺して泣いた
嗚咽して泣きじゃくりそうになる。


その様子を心配して検査室から、
女性看護師さんが私の様子を何度も伺っているのがわった。


待合の椅子付近に誰も居なかったのが救いだった。


しばらくして、
女性看護師さんに呼ばれ診察室に入ると
主治医が待っていた。
主治医の前に座っても、私は涙を堪えることが出来ず
嗚咽しそうになるのをハンカチで口を押さえて泣き続けた。


主治医に「大丈夫ですか?」と優しく声をかけられ
一層、泣いてしまった・・・。



「全然、大丈夫じゃないです。」言いたくても言えるわけない


主治医の先生から今日の検査の結果を簡単に説明され
とりあえず、膀胱や尿道に腫瘍は見られず、
膀胱も尿道もきれいだと言われる。



この病気になってから
誰かの前で泣いたのは、後にも先にもこの日だけだ







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【4】 CT 胸部より骨盤造影 検査

2009-01-18 22:17:57 | 入院まで
<泌尿器受診2回目>

■ 2008年12月2日 「CT 胸部より骨盤造影 検査」 ■

【検査の説明】
*コンピューターを使ったX線の検査。
*診察台の上に寝て行う。
*身体の輪切りの写真や三次元的な写真を使って、
*身体の中を詳しく調べる。

【注意事項】
*検査前3時間以内には食事を摂らないこと。
*水は飲んでも構わない。

【検査後】
*普通に生活OK
*造影剤は尿として排出される。排泄を促進するため水分を多く摂取すること。
*影検査後、稀に発疹、めまい、発熱、気持ちが悪いなど副作用が起きる可能性あ  り。そのような症状がある場合は来院または、電話すること。
*副作用は、造影投与後5~6日に認められる場合もある。




造影剤投与が上手くいかず、洩れて腕が凄く腫れる人が
たまにいるようだ。私は大丈夫だった。



この日は、検査のみで帰宅。
夜、右腰鈍痛と頻尿で眠れない。
右腰は、何ともいや~な痛みだった。
薬が何も処方されていない為、痛いのを我慢するしかない。






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【3】泌尿器 受診

2009-01-18 13:32:41 | 入院まで
■2008年12月1日(月)K厚生病院 泌尿器 受診■


昨日、緊急外来で受診したK厚生病院の泌尿器を受診。

先生に11月28日からの身体の症状や
今まで病院で言われた病名「出血性膀胱炎」「結石」を伝えた。



「少し時間がかかるかもしれませんが、飛び入りで検査を入れます。」
先生にそう言われた。


”CT 腎臓より骨盤単純”

【検査の説明】
コンピューターを使ったエックス線の検査。
診察台の上に寝て行う。
身体の輪切りの写真や三次元的な写真を使って、
身体の中を詳しく調べる。


という検査を受けることになった。



どうやらCT検査などは、殆どが事前に予約するようになっているらしい。
私は、予約なしの飛び入りで検査を受けた。


その他に
採血、検尿、レントゲン検査
をした。


検査が全て終了して、
担当医の説明を聞いた。


「右側の腎臓が普通の腎臓の大きさの2倍くらいに腫れています。」


担当医は、そう言ってCT映像を見せた。

右の腎臓が左に比べると大きいのが私にもわかった。
しかも、右腎臓の向きもねじれて変になっていると言われた。
腎臓の腫れの原因を詳しく調べる検査をしなければいけないと言われた。
もしかしたら、”手術になるかもしれないと”
泌尿器をはじめて受診した その日に言われてビックリした。


「手術?するかも?ですよね?
  検査も沢山するんですか?仕事を休む都合もあるんですが・・・
 手術は、検査が終わるまでわかりませんよね?しないかもしれないし?」


私は、先生に質問した。


「腎臓におできが出来ていて、その大きさがかなり大きいので
 ほぼ80%は手術になると思ってください。手術の日も
もう、おさえておいた方が良いので、一応おさえておきます。」


主治医の返事は、唖然とするものだった。
そして、12月16日(火)を手術日としておさえた。


「えっ?あのぉ・・”おでき”って言うのは・・・”おでき”なんですか?
腫瘍とかではないんですよね?」


思わず聞いた。


「・・・おできっていうのは「腫瘍」の事です・・・。検査を色々してみないとどんな腫瘍なのか?どこからできているのか?”良性”なのか”悪性”なのかなどを調べないといけないんです。ただ、腫瘍の大きさがかなり大きいので良性でも放置しておくと何かの衝撃を受けた際に破裂するなどの恐れがあるので、手術してとらなくてはいけません。」


とっても穏やかな口調で主治医は言った。



私は仕事を休むか辞めるかを考えた。
7月から9月末まで約3ヵ月
子宮筋腫の入院、手術、療養の為休ませてもらって、
やっと仕事復帰した矢先・・・
どうやら私は、
「出血性膀胱炎」でも「結石」でもないらしい。


思ってもいなかった病気でまた手術しなければいけなくなったらしい。


とにかく明日からの出勤は無理になってしまった。
明日も検査が入った。


この日、病院から帰ってすぐに職場へ向かった。

職場の上司に病気の説明をした。
ほぼ手術になるという事。
仕事の復帰がいつ頃になるかわからない事。
迷惑がかかるので、仕事を辞めてもいいと思っている事。

私の話を全部聞いた上司は、
辞めなくていいと言ってくれた。
復帰がいつになってもいいので、
とにかく身体をきちんと治して復帰してくれればいいと・・・。
退院後、治療が必要なら、治療を優先してもいい。
そういう有難い言葉がかえってきた。

相談のうえ とりあえず、来年2009年2月20日までは
休みを取らせてもらうことになった。







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【2】はじまりは血尿と右腰鈍痛

2009-01-17 17:45:05 | 入院まで

■2008年(平成20年)11月28日(金)



この日は仕事(パート)が休みだった。
午前中、家事を済ませた。

何となく身体がだるいような気もしたが 
いつもの事だと昼食後少しお昼寝すればスッキリするだろうと
ウトウトした。

午後2時過ぎトイレへ
便器の中を見てビックリ
便器の中は「真っ赤」
血尿?それとも別のところからの出血?
とにかく
便器の中は真っ赤。



自分的には膀胱炎なのかなぁ?
それとも・・
私は、この年(2008年)の8月の13日に
子宮筋腫の子宮全摘手術をしていた。
子宮筋腫の術後の経過があまり良好ではなく
術後2~3ヵ月は調子があまりよくなかったので
もしかして、その手術の影響があるのかもしれないと考える。

G病院(子宮筋腫の手術をした総合病院)へ問い合わせする。
子宮筋腫の手術と今回の血尿との関連性の可能性は低いので、
とりあえず、近くの内科を受診するよう言われる。



■K内科へ行く


採尿の為、トイレへ
物凄い血尿
血の塊も出る
排尿時、血の塊があるためスムーズな排尿が出来なかった。
便器が真っ赤というより、どす黒い赤で染まる。
透明感が全くない血尿
あまりの酷さに見るだけで目まいがした。
紙コップからは、尿の臭いではなく血の臭いがした。
こんなに凄い血尿ははじめて見た。



紙コップの中の血尿を見た看護師が
「凄い血尿だねぇ」とビックリする。


「出血性膀胱炎」



だろうと言われ3日間の薬を処方される。

「3日分の薬を飲んで症状が治まれば それでいいし、もし、治まらないようであれば他の病気を疑って検査をしないといけませんね。まず、お薬を飲んで様子をみてください。」

と言われ帰る。



薬の加減で少し楽になったような気がした。


*今、思うと血尿のわりに膀胱炎特有の排尿痛がなかった。
 もちろん、出血性膀胱炎でもなかった。
 (この時点では、癌だとも思っていなかったが・・・)




■翌日 2008年11月29日(土)




相変わらずの血尿
その他の症状は特になし

仕事に行く。いつもと変わらず仕事をする。



夜、右腰に鈍痛。
ベッドで横になると鈍痛と頻尿。
凄い血尿が続く。

ベッドに横になる尿意→トイレ→ベッドに横になる→トイレを一晩中繰り返す。

一晩中眠れず。






■2008年11月30日(日)■



仕事を休んだ。

日曜日の為、病院も休み


■K厚生病院の緊急外来受診


11月28日から血尿であること。
近くの内科で「出血性膀胱炎」と診断されたこと。
翌日11月29日の夜から右腰鈍痛と頻尿、相変わらずの血尿であること。
一晩中眠れなったこと。を告げる。

尿検査
エコー検査をする。

「エコーで確認は出来ないが多分、結石でしょう」

と診断される。
緊急外来の為、専門医ではない為 
あらためて明日「泌尿器」外来で診察するよう言われ
1日分の薬を貰って帰宅する。


薬を飲むと少し症状がやわらいだ気がした。
この日は、夜眠れた。

が、実際は

「結石」という診断も違っていた・・・。







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