4940.~演出〜
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ようやく教科書の出番です!」(2月11日)
おはようございます。朗豊ゼミナールの井上です。
新しい単元に入ったばかりのときはいつも緊張気味な小4のTくん。
とくに算数がそのようです。
算数の教科書をいきなり開くと、ぎっしり色々なことが書いてあって、それを見ただけで興味をなくすといった仕草を時々見かけます。
・・・「箱の形:直方体と立方体」に初めて取りかかるときでした。
講師は、Tくんに教科書を開いてもらう前に、大きめの紙をT君の前に置き、ティッシュペーパーの箱を見せました。
「これと同じ形のものを思いつくだけ書いてみようか。5分間で。はい、スタート!」
Tくん、教室の窓から見える“電車”をまず書きました。
時間が経ったところで、書いたものを見せてもらいました。
すると、電車、ふでばこ、消しゴム、キャラメルの箱、カステラ、とうふ、こんにゃく、お父さんのまくら・・。
「たくさん書けたね。5分間でこれだけ思いつけるなんてすごいよ」と講師は言った後、
「では教科書で確認してみようか」と言って、ここでようやく教科書の出番です。
直方体の形をしたものが載っている写真のページを開きました。
Tくん、教科書でそのページを開くなり、
「あっ、牛乳パックにサランラップもあったか。電球が入っている箱もそうだったな。箱が多いな。
あっ、だから箱の形と出ていたんだね」と言いました。さらに関心を示したように、
「直方体って言うんだね。ここの部分は辺と書いてある。あっ、ここは頂点と言うんだね」
次々に自分で確認していったTくん。
新しい単元ももう大丈夫そう。
帰り際、教室の扉を開けて、「そういえば降りる階段も直方体だ」と、
すっかり立体図形の虜になっていたTくんでした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
授業にも、演出が必要です!!演出を可能にするのは、生徒さんの心理を感じ取る講師の感性です!