4289.~お金の学習、実践先行で~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「現金? 電子マネー?」(1月14日)
おはようございます。相模原教室の北村です。
成人のOさんは、授業でお金の扱いかたを勉強しています。
毎回、普段使っているお財布を持ってきてもらっています。
練習の成果で、最近は3桁の金額がスムーズに出せるようになってきたので、今は千円以上の金額を練習中です。
生活の中でも、お店屋さんで買い物をする時は自分でお金を払うようにしているそうです。
行きつけのお店では、少し時間がかかる支払いでも温かく待ってくれて見守ってくださるそうです。
何よりの学習になってとてもありがたいことだと感じています。
別の生徒さんでは、電車通学をしている中学生がいます。
最近の定期券は交通系の電子マネーと一体となっているので、いつもその中にはいくらかチャージされており、
学校の帰りにジュースやお菓子を買うことが楽しみのようです。
「電車賃なんだから、お菓子にばっかり使っちゃだめよ」と時々お母さまに注意されるそうです。
ピッとするだけで自由に買い物ができて本当に便利だと感じます。
お金の使い方を考えると、現金であれば、使ったら使っただけ減るので限られた金額の中で考えて買い物をする良さがあります。
電子マネーでは残金が見えにくくて打ち出の小槌のように物を買えてしまう怖さがあります。
しかし上手にお金を扱えなくても、買い物ができる便利さの恩恵もあります。
これからのお金教育は生徒さんに合わせて対応していく必要があるのだなと考えさせられました。
◇ワンポイント・メッセージ
お金の学習は、社会生活のスキルとして欠かせない、トップクラスの課題ですね。今日のブログの両生徒さん、まだ学習のプロセスにあっても、既に実生活でお金を使っていらっしゃるとのこと、すばらしいですね。実践先行で、そこに教室での学びが知識として付いていく、同時進行のこともありますが、実践は欠かすことができません。地域のお店の方の温かい見守りも本当に嬉しいことですね。