天上の虹 里中満智子 講談社漫画文庫

	天上の虹 全11巻セット (講談社漫画文庫)
	里中満智子
	講談社

　持統天皇を主人公として里中満智子のライフワーク「天上の虹」の漫画文庫の最終巻をやっと先日買いました。で、今最初から読み直して、そろそろ天武天皇が崩御するあたりです。

　実はこれも読んでいるのですが

	天智と天武-新説・日本書紀- 11 (ビッグコミックス)
	クリエーター情報なし
	小学館

　こちらはタイトル通り、天智天皇と天武天皇の兄弟のお話なので、ある程度は「天上の虹」と重なりますし、キャラクターも少々違いますがこれはこれで面白いです。


　持統天皇はご存知のように

　春すぎて　夏来にけらし　白妙の　　衣ほすてふ　天の香具山

　の歌で百人一首でおなじみですが、万葉集に乗っているオリジナルは

　春過ぎて　夏来たるらし　白妙の　衣ほしたり　天の香具山


　らしいです。

　また持統天皇の本名は鸕野讚良（うののさらさ）で、神田うのはこの鸕野から名付けられたとか。

　それにしてもこの時代、血縁結婚がすごいです。いまさらですが、天武天皇と持統天皇は叔父姪の関係ですが、夫婦なわけです。もちろん天皇をはじめとする男たちは何人も妻をめとり、たくさんの子を設けるわけですが、だからこそ権力争いもすごいのでしょうね。