犬 犬のしつけ トレーニング
犬の尻尾には、きちんと役割があるのです。しっぽが下がっているときや、上に巻くとき、振らないとき、左右の振り方の違いなど、犬のしっぽから彼らの気持ちを読み取るポイントをお伝えします。日々愛犬と深いコミュニケーションをしていきたいものですね。
執筆者:川崎 恵
犬ガイド
犬が尻尾を振るときの気持ちって? 上に巻く時など

愛犬のしっぽは可愛いだけのパーツではありません
<目次>
- 犬の尻尾の役割
- 尻尾の構造
- 子犬はいつから尻尾を振る?
- 犬の気持ちを尻尾から読みとくポイント
- 尻尾を振る速さから犬の気持ちを理解する
- 尻尾の高さから犬の気持を理解する
- 犬が尻尾を振らない時の気持ち
- 犬が尻尾を下に垂らし丸める時に気を付けること
- 犬の尻尾・右振りと左振りの違い
- 最後に
犬の尻尾の役割

犬のしっぽには沢山の役割があります
1.バランスコントロールや舵取りの役割
犬は走るときやジャンプをするときに、しっぽを上手に使い体のバランスをとっています。また、急な方向転換をするときもしっぽを使って舵取りをするようです。
2.体の保温と呼吸器保護の役割
犬は寒さから身を守るために、しっぽを体に巻き付け体温が下がらないように保温します。また、鼻周りをしっぽで覆い、冷たい空気を直接吸わないように呼吸器を保護しています。
3.コミュニケーションの役割
犬はしっぽを振ることで感情表現をしたり、上下関係を示しています。
4.虫などを追い払う
牛がしっぽを使ってハエを追い払うように、犬たちもしっぽで目障りな虫を追い払います。
尻尾の構造

しっぽは犬にとって大切な部位だからこそ優しく扱ってあげて下さい。
子犬はいつから尻尾を振る?
犬の気持ちを尻尾から読みとくポイント
・しっぽを振る速さ
・しっぽの高さ
・しっぽの振り幅
これらの3点を総合的に判断することで、「犬の心理状態」、「伝えたい気持ち」、「犬の上下関係」を読み解くことができます。
また、更に深く犬の気持を理解するためには、犬の姿勢、毛並み(逆立っているか)、目や口、耳などの動きに注目することをおすすめします。
尻尾を振る速さから犬の気持ちを理解する
私たちは犬がしっぽを振っていると「この犬は喜んでいる!」と勝手に思い込んでしまう傾向にあります。犬がしっぽを振っているときは、必ずしも嬉しさ、楽しさを表現しているとは限りません。恐怖や怒りで興奮している場合もありますので、思わぬ事故に繋がらないためにも、目や耳、口周りの動きもあわせて、犬の状況をみることが大切です。
尻尾の高さから犬の気持を理解する

犬がしっぽを振る速さから読み取れる気持ちとは?
≪しっぽが高い位置まで上げられているときの気持ち≫
・自信に満ちている
・周囲の犬たちに自分の優位性を示している
・嬉しい
・楽しい
≪しっぽが低い位置に下げられているときの気持ち≫
・警戒を示している
・不安や恐怖を抱いている
≪後ろ足の間にしっぽを入れているとき≫
・恐ろしくてたまらない
・降参
≪しっぽが体に水平の位置にあるとき≫
・強い攻撃心はないものの、見知らぬものに警戒を示している
・ポジティブ、ネガティブに関わらず、何かに興味や関心を持っている
犬が尻尾を振らない時の気持ち

犬がしっぽを振らない時に気に掛けることとは?
また、年齢を重ね、シニア期に入ると、筋肉も足腰も衰えてきます。しっぽの動きも遅くなり、反応も鈍くなるでしょう。加齢と共に表れる変化は自然なものなので温かく見守ってあげて下さい。
そして、病気でも加齢でもなく、しっぽを振らない場合は、犬それぞれの性格が大きく関係していることが考えられます。ただ、感情を表現するのはしっぽだけではありません。表情であったり、声であったり、耳の動きであったり、飼い主さんの口をなめたり、お腹を見せたり、犬それぞれのコミュニケーション方法がありますので、しっぽにこだわらず、愛犬ならではのコミュニケーションに気づいてあげて下さい。
犬が尻尾を下に垂らし丸める時に気を付けること
また、更に毛を逆立てている場合があります。このようなときはとても怯えている状態です。無闇に手を出すと恐怖心から噛みついてしまう可能性もあるので、それ以上近づかず、顔を横にそらすなどをして「君に関心はないよ」ということを体で伝えてあげて下さい。
犬の尻尾・右振りと左振りの違い

犬のしっぽ・右振りと左振りの違いとは?
最後に

犬の表現を読み解くことが絆を深めるポイント!
私もつい、吠える愛犬に対して「吠えないの!」と無理に制止させてしまうこともありますが、彼らが「吠える」行動と共に伝えている想いを読み取り、汲み取ってあげることの大切さを改め感じました。
彼らの心中を察する事ができれば、愛犬に対する対応も変わってくるはずです。彼らに向き合う真摯な心と気持ちを読み取る優しい目をもって、日々愛犬と深いコミュニケーションをしていきたいものですね。
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