笑福亭鶴瓶、“風邪薬で歩行困難” を告白「意識混濁、痙攣も」医師が指摘する「危険な薬の飲み合わせ」とは
笑福亭鶴瓶 (SmartFLASH) 2024/12/18 12:45
12月15日、落語家の笑福亭鶴瓶が『MBSヤングタウン日曜日』(MBSラジオ)に出演。収録前日に体調不良になり、救急病院に行ったことを告白した。
「鶴瓶さんは、東京から大阪へ帰る際、羽田空港に向かうタクシーに乗ったそうです。ところが、そこで『クッとけつまずいて』と、ひざをケガしたことで “異変” に気がついたそうです。その後も『どうしても立てなかったのよ。(タクシー車内でも)殺虫剤打たれたゴキブリみたいになっててん』と、異常な状態だったそう。空港内では車椅子を利用し、その後も不調が続いたため、救急病院にむかったそうです。
診断によると、歩行困難にまでなった原因は『薬やと思うね。風邪ひきの薬やけど』と明かしました。共演者の錦笑亭満堂が『薬の飲み合わせでみたいなことでボーッとしたってことですか?』と確認すると、『飲み合わせ。そうそう』と認めました」(芸能記者)
まさか風邪薬で歩行困難になることがあるのだろうか。五良会クリニック白金高輪理事長・五藤良将医師は「決して珍しいことではない」と、こう解説する。
「とくに注意が必要なのが “鼻水止め” に含まれる抗ヒスタミン薬です。これには『抗コリン作用』と呼ばれるものがあり、極度の眠気や呂律の乱れ、意識混濁、排尿困難といった副作用が出ることがあるのです。抗ヒスタミン薬は、特に高齢者に対して作用が強く出やすく、昼間に服用した市販薬の影響が夕方になっても続き、強い眠気や反応の鈍さを訴えるケースがあります」(五藤医師・以下同)
抗ヒスタミン薬を飲んだ記憶がない場合でも、“風邪薬” に含まれているケースがある。
「咳止め、鼻水止め、解熱・鎮痛などいわゆる “総合感冒薬” は気をつけてほしいです。“オールインワン” という便利さがリスクをともなうことがあるんですよ。たとえば、のどの痛みという症状しかない場合でも総合感冒薬を飲むことで抗ヒスタミン薬を服用することになってしまいます。その結果、思わぬ副作用を引き起こす可能性があります」
また、栄養ドリンクや処方薬との飲み合わせにも注意が必要だ。
「一部の風邪薬にはカフェインが含まれており、眠気を抑えたり鎮痛効果を高めたりする目的で使用されます。しかし、栄養ドリンクやコーヒーと併用することで、カフェインの摂取量が過剰になり、動悸、不安感、興奮、震えなどの神経刺激症状を引き起こす可能性があります。特に心疾患のある方や高齢者は慎重に対応するべきですね。
処方薬の場合だと、抗生物質のクラリスロマイシンと睡眠改善薬のベルソムラを併用することで、眠気が強く出たり、翌朝まで効果が持ち越されるリスクがあります。また、ロキソニンとニューキノロン系抗生物質を同時に服用すると、まれに痙攣を引き起こすことがあります。これらの併用には注意が必要です」
五藤医師は、風邪薬を安全に使用するためのポイントを解説する。
「市販薬や処方薬を問わず、不要な成分を避け、症状に合った薬だけを選ぶことが大切です。のどの痛みや熱など、特定の症状に特化した薬を使うことで、余計な副作用を避けることができます。
飲み合わせを確認することも重要ですね。疑問があれば薬剤師や医師に相談してください。高齢者や持病のある人は特に慎重に薬を選んでほしいです」
現在、72歳の鶴瓶。これまで胆石の摘出手術を受けた以外に、大病を報じられたことはないが……。
「『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)や『A-Studio』(TBS系)など、多くの人気番組に出演する鶴瓶さんですが、やはり年齢を重ねていますからね。テレビの前ではとてもお元気な姿で、しゃべりの技術でいえば今や業界ナンバーワンなのではないでしょうか。
今回、歩行困難になった際の周囲の慌てぶりが目に浮かぶようです。鶴瓶さんは仕事人間として知られているので、下手にセーブをするよりは、がんがん働いたほうが、活躍を続けてくれそうですが……薬の飲み合わせには今後も気をつけてほしいですね」(芸能記者)
とにかく無事で乾杯!
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