高齢者が介護を必要とせず健康に暮らすためには、介護予防の取り組みが欠かせない。また要介護状態にある場合でも現状維持に努め悪化を防ぐことは大切で、そのための取り組みもまた介護予防に含まれる。介護予防に関する資格は、知識と技術を用いて健康増進に貢献するためには欠かせないものと言える。資格の種類は複数あり、それぞれ内容に違いはあるものの、理論と実践的な技術、指導方法を学ぶことで介護業界の役に立っていけるものだ。介護予防の資格の中でも、特に人気が高いのが介護予防運動指導員である。介護予防プログラムの作成、トレーニング指導に携わることができる資格で、介護施設や事業所はもちろん、ジムのインストラクターや自治体の介護予防関連の取り組みに指導者として参加できるようになる。
介護予防指導士もまた、人気の高い資格と言える。取得することで介護予防の指導を行えるようになり、筋力指導やストレッチはもちろん、栄養や口腔ケアなど健康増進のための幅広い指導を行えるようになる資格だ。中高年期のまだ問題なく動ける内に身体作りを行う人をサポートしていきたいのであれば、介護予防運動スペシャリストの資格を目指すのも良いだろう。介護予防運動に関する知識や技術を心理的変化の仕組みから学んでいく資格で、運動が苦手という人にも適切な指導ができるようになるのが魅力だ。講習への参加とレポートの提出で合格すれば取得できる資格なので、比較的ハードルも低い。