10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

「経験の差」だけではなく、「経験を踏まえた差」 天皇賞(秋) 結果と検証

2009年11月02日 09時20分41秒 | 競馬 結果と検証
レースデータによる複勝圏軸馬 結果

ウオッカ(1人気 3着) 複勝120円


ゾーンによる複勝圏ヒモ馬(参考) 結果

シンゲン(2人気 5着)
キャプテントゥーレ(6人気 12着)
サクラメガワンダー(9人気 13着)
オウケンブルースリ(3人気 4着)



候補馬からのチョイスも間違っていなかったし、馬券も的中した。
それでも、嬉しくないのは何故だろう。


まず、候補馬からのチョイスについて少し書き残しておく。
(どんなレースでもその馬を何故買った、買わなかったは記録を残す意味が大きいのだが、よく忘れてしまう。以後気をつけたい。)

ウオッカを軸馬とした理由は、予想時に書いた。
シンゲンは条件も合い人気だったが軸馬としなかったのは、古馬GⅠ初挑戦だったからだ。
勢いのある馬がGⅠを勝つことも当然あるのだが、それは若駒戦でのこと。
古馬となると、やはり実績がもうのを言うケースが多い。
特にGⅠとなると、経験の差が壁になることが多い。
更に天皇賞(秋)のような、トップホースが激突するレースでは、適条件や勢いで馬券に絡むことは難しい。
GⅢを勝ったことしかない馬には、大きく立ちはだかる壁であっただろう。
(結果、着差を見れば明らかだ。)



レースそのものに話を戻そう。

今年の天皇賞(秋)は、単なる経験ではなく、「経験踏まえそれを活かした差」ではなかっただろうか。




8歳馬初のGⅠホースとなったカンパニー(5人気 1着)は、私も含めてその馬齢から消しとした人も多かったはず。(前走あれだけ走りながら5人気だ。)
なおかつ、データ的にも、7歳以上(0,0,0,19)、馬番枠3番(0,0,0,10)、府中(1,0,1,9)では、やはり狙いは下がる。
要は、データブレーカーだったと言うことになるが。
勿論データだけで競馬をするわけではない。
ここで言いたいのは、圧倒的に不利なデータを打ち破り、コースレコード対となる切れ味を何故出せたのかだろう。
8歳馬にして馬の状態は最高に良かった。(騎手談話)
前走ウオッカに勝っているから、当然仕上途上ではなかったはず。
今回それを上回る出来に仕上げた陣営のケアも素晴らしい。
そして横山騎手。
前走時から、これまで何度も不利で勝てなかったことを口にしてきた。
だから、今回馬の状態を感じ取り、馬の能力を最大限に引き出せるよう、他馬のことなど考えずに、不利のないような走りだけを考えたとのこと。
騎手は、一瞬一瞬の判断を求められるが、度重なる経験を活かした本当に不利のない素晴らしい騎乗であったことは間違いない。
(ノリちゃんは、私より年下だが今回の騎乗には勇気づけられた。)
奇しくも、昨年のこのレースの結果と検証で、「体調だけでなく、陣営、騎手など全ての面で、万全の状態で走って」と書いた馬が勝利したのだが、今年はカンパニーがまたそれを再現してくれた。


一方、ウオッカはどうだったのか。

昨年のあの究極のレースにおいて、究極の切れで勝利したことが、あの位置取り(ほぼ最後方近く)でも勝てると思わせなかったか。

安田記念のあの渋滞を縫っていくような驚異のパフォーマンスが、最内でも十分こなせると慢心させなかったか。

馬は、できれば気持ちよく走りたいはず。
不利にならないように走るべきだし、こなせるとしても馬に無理に負荷をかけていいはずはない。
今日も内で前が詰まり、馬自身は横を向いて嫌な顔を見せる場面があった。
(コメントでは、騎手も調教師も勝った馬の切れを称えてはいるが、)その一瞬の遅れが、休み明けの2着馬にも届かぬ結果に繋がらなかったか。



勝てなかった経験、勝った経験。
両馬の経験は、全く異なるものではあったが、少なくともその経験をどう活かしたか、それが今日の結果ではないだろうか。



レース後のコメント



今日は、1日遅れのUPなので、レース後の記事も一緒にあげておく。


天皇賞(秋)レース後 1



天皇賞(秋)レース後 2



レースデータは、今年の結果だけでは修正しづらいので、そのままということに。

天皇賞(秋)(GⅠ)
2000m 芝・左 サラ系3歳以上 オープン (国際)(指定) 定量

○前走5着以内
×前走10着以下
×前走1.0負け
×半年以上の休み明け
×6歳以上

(◎かなり有利、○相当有利、△有利、×不利)



衰えをささやかれても仕方がないし、何よりも引き際はある。
それを考えずに、一旦出した出した年内引退を白紙に戻した陣営。
欲をかきすぎる、とまでは言わないが、これまでに牝馬としては考えられないような色々なチャレンジをしてきた。
残してきた名勝負よりも、人の我が儘に答えてきたその肉体と精神のタフさに、私としては頭が下がる。
無事是名馬ではあるが、光り輝くものは、その輝きが大きい程、輝きを消してしまわないで欲しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。