10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

映画「超高速!参勤交代」を観て考えたこと

2016年09月20日 18時20分01秒 | こんなものを見た
時代劇は、ほとんど見ない。
と言っても、今はTVでは、NHK以外では、新作が作られることはないのだけれど。
ただ、最近は映画で定期的に作られることが多いような気がする。

多分、これは、今「勧善懲悪」を描けるのは時代劇しかない、からではないかと思う。


これは、昔と異なり、「正義って何?」、「悪にも悪なりの理由があってでしょ」と、今は正義が見えなくなっているからだと思う。
正義も、悪も、見方によって反転するかも知れない、と言う見方も成り立つのが現代なのだろう。
絶対的な正義はいない。(嘘くさい?)が、今の主流のようにも思われる。
現代では難しいが、設定が昔なら、「勧善懲悪」が許されるからではないか。



「超高速!参勤交代」は、続編が劇場公開中で、その公開記念と宣伝を兼ねてTVで放映された。

参勤交代をテーマにしているが、近いところでは、浅田次郎の「一路」がNHKでドラマ化された。
小説の新聞広告で興味を持っていたし、何の気なしに付けたTVで放送していたために途中から見てしまったのだが、何十年ぶりに見る時代劇にもかかわらず、結構面白かった。

基本ベースとなる部分は、両者は同じ。
上位のものから無理難題をかけられた上で参勤交代をするのだが、無理難題を知恵と人と人との繋がりで解決し、最後は無理難題をふっかけた相手を成敗する、と言うストーリーだ。

両者の大きな違いは、「一路」が終始大上段の昔ながらの大真面目時代劇に対し、「超高速!参勤交代」はコメディ仕立てである点。
ただ、物語の中心が「勧善懲悪」であることに違いはない。


正義が成立しにくい、悪にも言い分がある。
私も、それに、そう違論はない。
聖人君子はいないし、悪いことをした人にも事情があるケースが多いのが現実だから。

ただ、「絶対正義」はなくとも、「絶対悪」は存在する、とも思うのだが。

現実で、「悪いことは悪い」と言える社会も必要だと思う。
むしろ、「成敗の仕方」と、「勧善懲悪」で描かれることのない成敗した後の「悪者」の扱いが、現実社会では重要な気がする。


※「超高速!参勤交代」は、そんなことを考えて見る作風ではなく、時間内ですっきり楽しむ内容なので、誤解の無いように。


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