10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

エロと神秘主義 エクソシスト2

2019年08月20日 17時44分13秒 | こんなものを見た
令和元年8月20日

ツクツクボウシが鳴き始めた。
夏もピークを過ぎたようだ。


数年前から「エクソシスト2」を見たくてしょうがなかった。
70年代オカルトブームの出発点でもあり代表作でもある「エクソシスト」の続編でありながら、確か商業的にコケた続編、というポジションだが、自分としては、悪魔に取りつかれて白目をむいている黒人以外覚えていないのだが、どこか印象に残っており、どうしても内容を確認してみたかったからだ。


で、結論から言うと、前作と異なりまったく怖くはないので、今でいうホラーではないし、前作の延長を期待すると裏切られる。
ただしオカルト的ではある。(ユリゲラー出てたー!)
前作の後日譚と悪魔の謎解き部分があるのでストーリー的には続編とせざるをないが、全体的には別物と評価をした方がいいと思う。
(あえてホラー扱いなら、前作が正統派ゴシックホラーなら、どちらかというと、エロ怖いイタリアンホラーかなぁ。)


個人的に評価したい点を挙げると、

・4年後、成長したリーガン(リンダブレア(当時17歳))を見た、ジョン・ブアマン監督が欲情?して、撮影した可能性あり。(^-^;
 冒頭、むちむちで、成長途上のパイオツを揺らしながら踊るリンダ・ブレアが見られる。
(健康的に成長したならこんなシーンでなくてもよいはず。いわゆるサービスショット。)
また終盤近く、むらむらして我慢できなくなった(^-^;ラモント神父(名優リチャード・バートン)が、リーガンにむしゃぶりつくシーンあり。
(多分監督の代役でしょう。(≧▽≦))

・見た目すごくチープな精神同調装置が出てくるが、光の点滅と音で意外にこのシーンが癖になる。
これを見て危うく向こうの世界に行きそうになった人がいそうな気がする。

・その精神同調装置の最初のシーンは、どう見ても悪魔、成長途上の少女、美人女医による3Pレズのような演出となっており、映画で同性愛など御法度だった時代で結構過激なシーンとなっている。(に明らかに見える。(^-^;)
今年は、上半期百合SFがブームとなったが、その手のファンは是非見てみては。

・超能力を持った「新しい人」が、人の共存を実現させる、みたいな台詞があるシーンがあるが、これってガンダムのニュータイプの元かも?
(ただ、ガンダムのニュータイプは、結局、人類共存に貢献しない展開だけどねぇ。)

・この時期に、ホラー映画(当時はオカルト)にアフリカを持ち込んでおり、結構先見的。
更に、音楽はあのエンリコ・モリオーネだが、土着的な音楽や奇声など、ワールドミュージックは80年代初頭だから、こちらも先見的。

・終盤、日本なら8時だよ全員集合!的なセット撮影があるが、これは70年代のパニック映画でも売りにしていた大掛かりなセット。
今ならCGで済ませられるが、前作同様当時はアナログ的な撮影でできる限界を試しているような努力を見ることができる。


42年も前だから映像は古めかしく、怖さはあまりないので好き嫌いがあると思われるが、若干のエロと独特のオカルティズムが見ることができ、今見ると商業的な成功抜きで評価したい作品、だと感じた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。