建築・都市空間の考働美学

建築・都市環境とその周辺をめぐり日頃、考えながら働き実践し湧き上る考働の美学を試みたいと思います。

北海道建築展inバルセロナ報告展が札幌駅前通地下歩行空間の展示スペースにて間もなくです。

2011年09月22日 | 建築設計
札幌も秋の様相を深めてまいりましたね。

さて,件名の通り,今年は建築家組織最大の世界建築家連合UIA2011世界大会が間もなく東京で行われます。

その大会の記念国際交流企画として行われるものです。

昨年,北海道の現代建築展をヨーロッパのバルセロナのカタルニア建築協会通じて国際展(ARQUITECTURA HOKKAIDO EN Barcelona)としておこないました。
その報告展とも言える今回の展覧会です。10月2日(日)~9日(日)まで札幌駅前通地下歩行空間,地下鉄大通駅側の「北1条憩いの空間」で開催されます。

私の作品も4作品展示しておりますので,ご高覧していただければと思います。

併せて,同時開催で北海道大学遠友学舎(北区北18条西7丁目)にてカタルニア建築展in北海道が開催されます。特に10月2,3日両日14:00からのイベントは乞うご期待かもしれません。

バルセロナは世界的な建築の宝庫でもあります。近代以降,有名な建築家アントニオ・ガウディの建築で知られて,現代建築でも刺激的で興味深い建築の創造や都市再生創造が盛んな地域です。

詳しくは掲載サイトをご覧下さい。

http://www.jia-hok.org/ph/news0914.pdf




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築37年の老朽マンションをリノベーション再生しました。

2011年01月07日 | 建築設計

昨年、築37年のご覧の写真の老朽化した、一見、普通のオーナーなら、
どうしようもないマンションを新築並みに、いや今の新築以上の生活利便性能の快適性能のマンションに再生した設計シリーズをご紹介します。

その名も「Vintage-R」


最後の「R」は
リファイン、リノベーションという再生の2Rと
リユース、レデュース、リサイクルという環境に優しい3R
5つのRがそこに基本的に込められています。

コンクリート構造は新築から約20年程してコンクリート強度が20%強度が上がる事をご存知でしょうか。
それから新築時の強度へむけて緩やかに下降してゆきます。
ですから、コンクリート構造はまともなら、50年は普通に持ちます。
何より証拠に鉄筋コンクリートの償却期間に47年と言う法定償却期間が設定されています。
実際,日本の歴史事例からすると、かなり初期のマンション建築で有名な関東大震災復興の象徴でもある東京の同潤会アパートのシリーズは70年以上超えて今でも存在しています。
その同潤会アパートの中でも有名な東京の表参道のケヤキ並木に溶け込み多くの人に愛着を持たれていたのは記憶に新しいところです。
(保存再生を惜しまれながら、建築家安藤忠雄氏の設計により,景観空間スケールを継承し,表参道ヒルズにほぼ建替更新されました。)

と言う訳で、
このマンションの元々の施工者がコンクリート構造が得意だった技術者上がりの社長の施工会社のその当時のメイン工事でもあったので、
トライしてみました。

電気や設備は地中配管の一つまで全て新品同様です。コンクリート断熱工法や高耐久15年保証の外壁塗装剤等、内外部は15年間メンテナンスフリーを目指しました。
改修工事の融資期間が15年設定にし調度、借入金が完全意終わる時に、新築建物程度の改修工事ですむ経済的な設定にしました。

幸い、グループで運営管理してますのでクライアントにしっかりあらゆる面でサポート&コンサルティングを行う体制をととのえました。
老朽化マンションで札幌のように積雪寒冷地の厳しい環境なら尚更の事、困っているマンションオーナーがいらっしゃいましたら、是非ご一報ください。
案外数少ない興味深い突破口の解決策で色々な意味でこれから迎える相続リスク対策の一助としてもお役に立てれるのではと思います。




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今年の竣工作品 CASA VILLAGE

2010年09月25日 | 建築設計


いかが,お過ごしでしょうか?

弊社のアーティステック/デザイナーズのラファイエシリーズブランドの作品が,また一つ誕生しました。

その名も CASA VILLAGE (カーサ・ヴィラージュ)。

都心3km圏,地下鉄平岸駅,徒歩五分という公園隣接の閑静な好立地です。

ゆとりのあるカップル、夫婦、小さなお子さん一人まで可能な45㎡、12畳大+6畳大のフレキシビリティ感ある1LDKが、限定16戸。

そして,
minimal designのspiral階段&living吹抜のある、16.5畳大+7畳大+6畳大にウォーク イン クローゼットもしっかり配備し、札幌でも貴重なゆとりの本格的メゾネット2LDKが,限定4戸という,合計20戸。親密なプライベート感のある9階建高層レジデンスです。

今回は春の雪解け間もない竣工直前の時期に,まだ空室のある住戸に間隙を縫ってセレクトした家具をサッと、社員と即興でインテリアコーディネートをしたのを下記に写真掲載してます。

この手の高層レジデンスをデザインしますと、
「分譲マンションですか?」
「いつから販売しますか?」
「どのくらいの間取りで、おいくらですか?」
と竣工間際に立ち会っていると、現地に訪れるお客様から
不思議と聞かれるケースが何故か多いのです。

「実は通常のコストの賃貸マンションなんです。これはデザイナーズマンション系で、賃貸入居なら可能です。」とお答えしたり。

でもそう聞かれるのは、打放しのコンクリートの外観の肌合いが高級に見えるからなのでしょうか。たしかに、私たちの手がける打放しコンクリートには経年変化に対する耐久性があります。特にコンクリート打放しに関して、フォルムを含め、コンクリートという素材のもつ形態フォルムの可能性の追求とエイジングデザインに独自の発想が弊社にはあります。

ですから、他の平均的な打放しコンクリート建築と比較して経年変化に違いがやはりでやすいようです。特にコンクリート打放し程,会社によりその差は明瞭にでやすいものです。
建築をとりあえず竣工したときまでの見栄えはよければ,あとは深く考えないでいいと考えるか、長期視点のストックとしてエイジングを考えるか。やはり、こういうところにデザインも含めて現れたりするものです。

そういった意味から考えますと,邸宅もおなじですね。

これからも,
一つ一つ,地域特性の素型や祖型の特殊解を求めつつ,
地域の建築文化における潜在的な環境可能性を,
理解と見識のあるクライアントの皆様と共に,
地域のすてき創りを醸成していきたいものです。








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建築作品VOL4

2007年06月16日 | 建築設計
エントランス付近のデザインです。
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建築作品VOL3-a

2007年06月16日 | 建築設計
ロビー周りです。
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建築作品VOL3

2007年06月16日 | 建築設計
あるデザイナーズマンションです。

私は普通のデザイナーズと少し違うので

オルタナティブ・デザイナーズということにしてます。
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建築作品VOL2-c

2007年06月12日 | 建築設計
住戸インテリアです。
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建築作品VOL2-b

2007年06月12日 | 建築設計
基準階廊下です。
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建築作品VOL2-a

2007年06月12日 | 建築設計
エントランスです。
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建築作品VOL2

2007年06月11日 | 建築設計
北海道庁のプロポーザルで最優秀賞をいただいた
プロジェクトマネジメント(PM)や
コンストラクションマネジメント(CM)業務も含む
企画設計でした。

総延面積約9000㎡の15階建てで、横の長さは100m近くあります。

札幌の中でもスケール感のある建築物である為、景観的なデザインとしては
近隣とのスケール調整で街路や公園に対し低層階で街路景観スケールをなじませ、高層棟をセットバックされてます。

そのため、高層マンションとしては一般的のセットバックと違い。コーナー外壁2面を連続セットバックし、しかも低層部集計デザインフォルムを段階構成的にデザイン表現することにより、写真ではわかりにくいですが、実際訪れると、同種の一般高層マンションと比べより一層、景観への応答性を高めたフォルムとなって
表現されてます。


高層棟自身は街路に対しては建築物を開放性を高め水平ガラス開口を積層され、公園側にはモニュメンタルな象徴性を遠景中景近景の各景観要素に呼応すべくデザインされてます。

外装タイルは近隣の色の状況具合を勘案され、樹皮色系と雪色の2色を、この周辺の樹木の枝のイメージから幾何学的な2色ボーダーの繰り返しで街路、公園、エントランスに対してアクセント的な要素のデザインを与えられてます。

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建築作品VOL1-a

2007年06月11日 | 建築設計
最初に指示されたプロジェクト名のウサギ小屋。そのウサギを空間上、どのように解釈するか設計監理の中でもウサギという言葉すらでなかったので、クライアントからは、とうとう教えてもらえませんでした。が、私なりに多少茶目っ気あるところでさりげなく、階段を上り詰めたメイン空間のリビングの天井に、必然性を帯びたビームの2本をリビング空間にウサギの耳のようでいてシャープなフォルムで、それとは一見関係ないかのような感じで特徴的なアクセントをメイン空間に刻印してました。

一冬、たちました。クライアントから感想を聞くことができました。
おおむね良いようです。
「冬の夜暑いので暖房切ったときもありましたね。」というのには
我ながら驚きました。冬の夜で暖房を切るくらい暖かいという表現は初めてです。
日中蓄熱し、夜放熱する熱量がかなり豊富だと理解するほかありません。
確かに1階床は南面窓からロックベット蓄熱のある蓄熱コンクリート床にはなってます。晴れた冬の日の夜はタイムラグ効果の放熱でそうなることは予想されます。
いわゆるパッシブ建築の一種となりましょうか。

熱損失に関しては、方位に対する空間配置と開口の与え方と断熱の施工上のポイントに関し、成果が出たようです。因みに一般的に火力が弱いと評されるが石油・LPGより比較的クリーンだといわれる北海道産出の天然ガスによるパネル暖房です。その点が映像だけで見せられない開放的な熱環境デザインでもありますが。







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最近の作品vol1

2007年06月10日 | 建築設計

最近の建築作品を載せることにします。


普通住宅クラスのコストで作ったものです。


ラピッドハウスプロジェクト(RHP)とクライアントから名づけられたものです。


現代美術の大学の先生と翻訳家の家です。


クライアントは


日本で有名な住宅設計者の今は亡き宮脇檀氏の家で幼少から育った方と、札幌ドームで東大名誉教授原広司氏とJV、札幌市立大学キャンバス等の設計組織で有名なアトリエ・ブンクの設計の家に育った夫婦でいらっしゃいます。


ご依頼は変形の正3角形地にミニマルなBOXをとの要望でした。


コトの弾みは、公的美術館でのグループ展で現代美術空間オブジェを私もご一緒で展示したご縁です。fine artとして純化したややミニマルな鑑賞者が内外をめぐることができる建築的オブジェを展示したことから、現代美術家の家を受け止めてくれるのではとの期待が少なからずあったのだと思います。でも、生活の器でもあるので,あまり実験的にはしてもらうと、今までがその実験で生活日常がなかなかだったのでそれはそれで素晴しい空間体験でしたが、今回は知人であり最新の豪雪熱環境にスキルを持っているのではという期待感も含めて、美術空間のわかる私に寄せる依頼がそこはかとなくあったのではないかと思います。


建築家ご用達の造形言語、吹抜けやトップライト、廻り階段は本人達にとっては幼いときからアプリオリだったせいか、夫婦として,より住まう日常のささやかな幸せを享受したいという日常のエッセンスを追求されているかのようでした。


140㎡ほどありますが、2階建て2LDKです。しかもその1室はメディアアートと造形アートのミックスメディアの作風のコンテポラリーアートのアトリエが1階にしっかり確保された1階個室を含めての2LDKです。


予条件は実にこだわりがあるようで、作家同士の表現活動への配慮、というか表現者への上手な表現を引き出すコントロールがやはり美術家であり、先生でもあるのでとてもうまい方でした。「表現の細かいところは任せる。」と機能だけをしっかり伝えてくれました。


外観は札幌でも珍しい碁盤の目に対角線に走る碁盤の目ができる前からの石狩方面へ伸びる歴史的な自然発生の道沿い。そのため碁盤の目を三角形に切り取った敷地が存在したのです。


通称「ななめ通り」商店街いまは何故か(野球の)ファイターズ通りと名前を変えている高齢者商店街のシャッターどおり的要素もある古い商店街です。


ご主人はこのような古い老朽化した商店街に偏愛なされているところがあり、ある意味で商店街活性化マインドの再開発を仕掛ける布石を行う行為がこの住宅設計でした。


過去に事実、教えている学生がこのような老朽商店街を相手にアートによるまちづくり活動を行うことは複数なされているので、そのうち塀もなく商店街にオブジェのようにまるでシャッター街のシャッターがメタモルフォーゼしたかのような同化でもあり異化でもある両義性のある外観をシンプルな要求の中に意味合いが溶け込んでいるデザインがたち現れました。


 


 


 


 


 


 


 

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