Mさん:「もう…なにをやってもダメなんです。他人のことばかり気になって、逆に自分に自信がなくなっちゃって…。昔はそんなこと考えもしなかったのに、もしかしたら私このまま一生こんな惨めな思いをしていくんじゃないかと不安になるんです。」
数ヶ月前に相談を受けた、Mさん(女性:28歳)の言葉です。
ヨガのインストラクターをしている彼女は、パッと見は明るく快活な印象を受けるのですが、実は心にいつも漠然とした不安をかかえていて、藁をもすがる思いで、共通の知人を通して私に相談をしてきました。
Mさんは、少しでも自分の自信につながるようにと習い事も始め、自信のない自分を変えたくて毎週いろんな自己啓発系のセミナーに通っていますが、参加したその日は「よしっ!がんばるぞーっ!!」とやる気になるのですが、残念ながらその“やる気”が持続しないそうです。
Mさん:仕事も忙しいのに、さらに勉強しているから時間がなくなって、気づいたらすごく疲れちゃっていて…。最近では、なんか、うつ(鬱)っぽいんで、実は、心療内科にも通ってるんです。でも…やっぱり…。」
わたし:「す、すごいね。なんか話を聞くとMさんすごくがんばってるじゃん。でも…」
Mさん:(言葉をさえぎって)「もちろんがんばってますよっ!そんなこと言われなくたって、自分が一番分かってるんです!でも、どうがんばってもうまくいかないんですよ!」
なぜかいきなりキレられちゃいました。
わたし:「ちょ、ちょ、ちょっと待って。最後まで聞いて。(汗)確かにMさんはがんばってると思うよ。でも、話を聞いていると、その『がんばり方』に問題があるんだよ。」
Mさん:「それってどういう意味ですか!」(まだ若干キレ気味で。)
わたし:「例えば、受験勉強のときを思い出して欲しいんだけど、『今日は徹夜で朝までやるぞっ!』なんて思っていてもついつい寝てしまった…なんてことがあるでしょ?」
Mさん:「うん。特に数学なんかがすごく辛かった。」
わたし:「でしょ?でも友達と旅行に行ったときなんか、次の日朝早いのに恋の話や将来の話に夢中になって、気づいたら朝になっていた…なんてことない?」
Mさん:「あるあるw!眠いことも忘れちゃうぐらい…楽しかったなー。」
わたし:「じゃあ今度は趣味について。Mさんって音楽をやってたよね?そのときはどう?」
Mさん:「食事するのも忘れるぐらい熱中してますね。気づいたら何時間も経っていた…みたいな。」
わたし:「はは。そうだよね。つまり、一生懸命がんばっちゃうと辛いけど、ドキドキしたりワクワクしたりしてると、自然にいろんなことができちゃうんだよ。」
Mさん:「うーん。なるほど。でも、旅行や音楽みたいに楽しいことだったらいいけど、全部が全部そういうものでもないだろうし…。」
わたし:「楽しいとか楽しくないとか“感じている”のって誰だろう?」
Mさん:「…私、ですね。」
わたし:「そうだよね。つまり自分の感情や感覚を意図的にコントロールできるとしたら、今感じているような不満や不安を解消して、自信満々で成果を手に入れることができる…とは思わない?」
Mさん:「そんなことってできるんですか?」(ちょっと意外そうに。)
わたし:「うん。それもすごく簡単に。もしMさんがやってみたいというなら、ほんのちょっとしたことを実践するだけなんだけど…試してみる?」
Mさん:「え?ホントですか!?ぜひやってみたいです!教えてください!!」
それから3時間。私は潜在意識の達人が普段密かに自分や他人に実践している、いくつかのノウハウを彼女に話して聞かせました。
ひとつひとつ丁寧に理論から実際の例を交えながら話すうちに、最初は半信半疑だった彼女も、みるみるうちにテンションが上がって、最後には顔色まで変わってきました。
Mさん:「今日からさっそくやってみます!ありがとうございました!!」
彼女は興奮しながらそう言い残して、家へと帰って行きました。
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