食品の放射能汚染 完全対策マニュアル (別冊宝島) (別冊宝島 1807 スタディー) | |
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宝島社 |
農産物と水産物200品目について、放射能汚染の懸念を指数で表してあり、わかりやすい。また、東京市場における農産物と水産物について、季節ごとの市場占有率も詳述している。
どの季節に警戒すべき地域から、農水産物が流通している可能性があるか、判断材料になる。
グラフ類や、採取地域の地図も、視覚的に工夫されていて一目瞭然だ。二大消費地の関東、関西在住者向けを想定しているが、それ以外の地域の人にも十分に役立つ。
この本を必要とするのは、ひとつに、我が国の政府による食品の放射能暫定基準値自体が、世界水準に比べて高すぎる点だ。また「暫定基準」なのに、事故から半年たった今も適用し続けている。ガソリンの暫定税率のように「半永久的」に適用されては、たまったものではない。さらに、日本の基準値クリアの食品は、他国では、「もはや食品ではなく、放射性廃棄物」との意見もあるほどだ。