最期の棲家~特養~

日常生活から看取りまでをサポート

特養の役割と特養看護師の仕事内容

2023-05-09 01:06:54 | 生活

特養とは特別養護老人ホームのことである。入居者は、身体や精神上に障害を持ち、在宅での生活が難しいとされる要介護度1から5と判定された高齢者であり、日常生活の介助や介護、リハビリや健康管理を行う。

特養看護師の仕事内容は、大きく分けて4種類となる。

まず1つめは、「入居者の日常生活の援助」である。具体的には、服用している薬の管理や生活(入浴や食事)の介助、医師の指示による医療ケアの他、病院を受診する際や入院時の付き添いなどとなる。

2つめは、「医療行為」である。褥瘡の処置や喀痰の吸引、胃ろうによる栄養の注入、インスリンの投与などがこれにあたり、医師の指示によって行う。また、入居者の急病や怪我をした際には、応急処置をしつつ医師への報告も行い、病院を受診する必要があるかどうかの判断なども、看護師の重要な仕事となる。

3つめは「健康管理」であり、バイタルチェックや顔色や様子を観察するなどして、小さな異常も見逃さないようにすることが、毎日の重要な仕事となる。もし異常を発見した場合には医師に報告し、施設のスタッフや病院と連携して治療や対処を行えるようにするという、大切な役割も担っている。

4つめは「看取り」となる。特養は看取り介護にも対応しているため、ここが終の棲家となる入居者も少なくない。そのため、自分らしい最期を迎えられるようさまざまなケアが行われ、看護師も医師の指示によって業務を行う。

また、特養には24時間看護師を配置しなければならない義務がないため夜勤はないが、施設によってはオンコール対応を行っているところがある。オンコール勤務の場合は自宅待機となり、手当が出るのが一般的となる。