夜勤マニュアル

医療現場の夜勤の特徴を詳しく解説

夜勤の実情と体調を整えるためのヒント

2023-10-03 12:36:50 | 夜勤

看護師が病棟で働くとなれば、必然的に夜勤を担当することになる。
夜勤に従事する際、不規則な勤務時間によって生活リズムが崩れるため、特に体調管理に気を付ける必要がある。

夜勤は基本的に逆転の生活リズムになる。
夜間に働くため、昼間は睡眠を取る必要があり、本来の人のメカニズムに抗う形となる。

逆転の生活は体内時計に大きな影響を与えるものだ。
夜勤の際は夜食の後に動くことになるため、食事内容やタイミングにも注意を払う必要がある。

また、寝る際は静かで暗めの就寝環境必要だが、昼間となれば騒音や明るさが眠りの邪魔をしてくる可能性もあるだろう。
眠りの質は体調の良し悪しに大きな影響を与えるため、工夫をして快眠できる環境を確保することが大事だ。

そして規則的な睡眠スケジュールを作ることも重要だ。
夜勤の前だけでなく、夜勤明けの日や休日も規則的な睡眠スケジュールを維持した方が良い。

そして夜勤前の食事は栄養バランスを考え、なるべく消化にやさしい食事を摂ろう。
高エネルギーな食品やカフェインの摂取は、身体に負担を与えるためなるべく控えた方が良い。

もし夜勤勤務に伴うストレスや体調不調が続く場合、同僚や先輩に相談したり、専門家のカウンセリングを受けることをおすすめする。
睡眠障害になってしまうと、体調不良だけでなく心の病を発症する可能性も出てくるため、なるべく早めに対処しておきたいところだ。

規則的な眠り、身体にやさしい食事を心がければ、健康を保ちながら夜勤を続けられるだろう。


2交代制の働き方の詳細

2023-03-03 04:21:40 | 夜勤

看護師の2交代のシフト体制の特徴は1日の勤務時間を2つに分けた上で日勤・夜勤を担当することだ。
また、現在多くの医療機関では日勤の勤務時間が8時間、夜勤を16時間に設定する「変則2交代制」とも呼ばれるシフトを採用している。
ひと昔前は日勤・夜勤それぞれ12時間勤務の形が主流だったのが変化しているのだ。

夜勤の16時間勤務は辛いようにも思えるが、忙しい日勤に比べて担当する業務が少ない分、夜勤の方が負担が少ない面もある。
例えば12時間の日勤をこなした翌日に12時間の夜勤を担当するのに比べると、8時間日勤から16時間日勤の方が心身の負担が少ないのだ。
しかも16時間の夜勤の場合は途中で2~3時間ほどの休憩・仮眠時間が確保できる。

そのため、これから就職・転職活動で2交代制の病院を探そうとしている場合にはまずこの8時間日勤・16時間夜勤の変則2交代制を採用しているところを優先してチェックするのがおすすめだ。

また、2交代制は3交代制と比較して休日を確保しやすく、生活リズムを崩しにくいとも言われている。
しかしそれはあくまで人手が確保されていて正常なシフトが機能している職場での話。
人手不足が慢性化している職場では16時間夜勤の翌日に8時間の日勤を担当するなど相当無理なシフトが敷かれることもありうる。

さらに3交代制の方がシフトを組むのが複雑になる分、人手不足に対応しにくいのもある。
つまり2交代制を採用しているのは単に人手不足なので、3交代制が機能しにくいからという職場が存在することも考えられるわけだ。

看護師が2交代制の病院を探す場合には、人手不足の問題やシフトが機能しているかなど、実際の勤務環境・職場の状況もよく見極めて評価・判断する必要があるといえるだろう。


看護師の2交代制と3交代制の勤務形態の特徴

2023-02-14 04:21:40 | 看護師

病院で働く看護師の勤務形態には大きく分けて2交代制と3交代制がある。
日勤のみの勤務なら話は別だが、基本的には夜勤を伴う形でこのいずれかの環境で働くことになる。

これらは読んで字のごとく、一日の勤務形態を2つに分けてシフトを組む方式と3つに分けてシフトを組む方式のことだ。
単純に考えれば、1日24時間を2つに分けるか、3つに分けるかになるわけだが、2交代制の場合には基本的には夜勤の方が長くなっており、現在では日勤は8時間勤務、夜勤は16時間勤務(途中仮眠などの休憩時間が2~3時間ほど入る)に設定されている環境が主流だ。

それに対して3交代制はきっちり8時間ずつ3つのシフトに分けられる。
日勤はわかりやすいのだが、問題なのは夜勤だ。
一般的には夕方の16時~17時頃から深夜まで勤務する「準夜勤」と深夜から早朝まで勤務する「深夜勤」の2種類に分けられる。

それぞれの特徴として挙げられるのは「日勤の勤務時間は基本的に共通していること」、そして「3交代制はシフトの配置が複雑になること」だ。
夜勤を担当するときの勤務時間に関しては、2交代制の方が長く大変なようにも思えるが、日常の勤務環境を考えると必ずしも2交代制が辛いとは言えない面もある。

というのも、3交代制のほうがシフトが複雑になるため、人手の問題などで休日を確保しづらい、不規則な生活になりやすいといった問題も出てくるからだ。
そのため医療業界の全般的な傾向として2交代制が増えつつある。
病院への就職・転職を検討する際にはこの2交代制、3交代制のシフトの違いについても把握しておく必要があるだろう。
《関連LINK:2交代と3交代、どっちがいいの?~看護師の働き方~