看護師の2交代のシフト体制の特徴は1日の勤務時間を2つに分けた上で日勤・夜勤を担当することだ。
また、現在多くの医療機関では日勤の勤務時間が8時間、夜勤を16時間に設定する「変則2交代制」とも呼ばれるシフトを採用している。
ひと昔前は日勤・夜勤それぞれ12時間勤務の形が主流だったのが変化しているのだ。
夜勤の16時間勤務は辛いようにも思えるが、忙しい日勤に比べて担当する業務が少ない分、夜勤の方が負担が少ない面もある。
例えば12時間の日勤をこなした翌日に12時間の夜勤を担当するのに比べると、8時間日勤から16時間日勤の方が心身の負担が少ないのだ。
しかも16時間の夜勤の場合は途中で2~3時間ほどの休憩・仮眠時間が確保できる。
そのため、これから就職・転職活動で2交代制の病院を探そうとしている場合にはまずこの8時間日勤・16時間夜勤の変則2交代制を採用しているところを優先してチェックするのがおすすめだ。
また、2交代制は3交代制と比較して休日を確保しやすく、生活リズムを崩しにくいとも言われている。
しかしそれはあくまで人手が確保されていて正常なシフトが機能している職場での話。
人手不足が慢性化している職場では16時間夜勤の翌日に8時間の日勤を担当するなど相当無理なシフトが敷かれることもありうる。
さらに3交代制の方がシフトを組むのが複雑になる分、人手不足に対応しにくいのもある。
つまり2交代制を採用しているのは単に人手不足なので、3交代制が機能しにくいからという職場が存在することも考えられるわけだ。
看護師が2交代制の病院を探す場合には、人手不足の問題やシフトが機能しているかなど、実際の勤務環境・職場の状況もよく見極めて評価・判断する必要があるといえるだろう。