小説「愛の人妻ウォッチング」
・桃香は汗フェチ 3話
・直子…10年の恋を…10分で 2話
・桃香は汗フェチ 3話
夕方の散歩をしていると駅近のメガネ店の中から男性店長が店に入れと合図している。店の中には若い女性がサングラスを選んでいる最中で、店長は、
「伊奈利ちゃん~この近くで女性が1人でも入れる居酒屋さんってある?...」
「えっ~~~なに、なんの話?」
店長がいうのには、この客の女性は駅近くの高級マンションに引っ越してきたが、旦那が海外に出張しているので食事を兼ねた居酒屋を紹介してほしいとのことだ。時計を見るとまだ5時前だが、5時からやっている店は...そう「洋風居酒屋・ポン吉」があるということをいうとその人妻は、
「あの~私がご馳走させていただきますから...その店の案内を...」
「いやいや、店の案内もなにも、ほらあの店です」と指を指したが人妻は、
「いえ~この街はまだなれていませんから...」
「いや~私も散歩中で...それにこの汗...加齢臭はあってもフェロモンはありまへん~」
「ひゃはは~おもしろいお方...」
というなり、今しがた買った高級サングラスと黒い帽子を被り私の左腕を握ったまま私が指差した「ポン吉」に強引に連れていかれた...。
店はほどよく冷えていて汗がスーと引くが、その私の額や首の汗をその人妻は良い匂いのするタオルハンカチで丁寧に拭いてくれている。その「ポン吉」のママの幸子はそれを冷ややかな目で、
「伊奈利ちゃん~誰、この女...大キライ...」
と語っているが、それを察したこの人妻も、これも目だけで、
「なによ~このアバズレ女...キライ!」と挑発しているから女は怖い...。
この人妻は桃香といい結婚して3年目の33才でまだ子供はいないという。その桃香はカウンターで私の左側に座るが、その桃香の右手は私の背中からお尻、はたまた内股に常に滞在している。そして顔というか頭も私の胸か腋周辺にあるから、
「桃香さん、汗で臭くない...」
「ううん~いい匂い...わ、わたし恥ずかしいけど~汗フェチなの...」
「え~~~」
聞けば桃香さんの大学時代はバスケのマネージャーで選手のユニホームから下着までを洗っていた。部室は選手の汗の臭いが充満していてそれが当たり前の生活を4年間してきた、だから汗の臭いがないとなにか落ち着かないという。それに処女を喪失したのもその汗臭い部室...だから、汗の臭いがそのままHな気分になる誘発剤になると打ち明けてくれたのです。
「ところで伊奈利さんは毎日散歩されているの?」
「はい、ほぼ、毎日...汗をかいています」
「へえ~ほな、家に遊びにいってもいい?」
「そら~いいけど~男の独り暮らしやから...臭いで...」
「キャー素敵~」
・直子...10年の恋を10分で...2話
駅近にカウンターが10席ばかりのラーメン店がある。メニューはラーメンの他には焼飯、餃子のみというシンプルで店員もこの店の夫婦2人だけで切り盛りしていた。午前は11時~2時、午後は5時~8時の営業でこの店のママとマスターの人柄でかなり繁盛していた。
このマスターとママは高校の同級生で高校から男女の仲になりそのまま結婚していた。マスターには近所の女性のお年寄りらのファンがあり、またこの直子ママさんにも近所の商店主や通勤のサラリーマンから可愛い人柄だと愛されていた。その私も直子ママファンクラブの一員でもう10年間も「ママ大好き...」と告白をしたうえで週3回は通いチャンスを狙っていた。
ところがこの夫婦年から年中どこにいくにも2人一緒、店の中では調理場とレジ近くと離れているために私は口と目で、そして時々手を握ったりお尻を触って愛のサインを送るが、それ以上のことは無理だった。その直子ママとカウンターで3分ほど話すチャンスが訪れた、私はママに、
「いつも仲がいいね~わしはジェラシーで夜寝られない...」
「なに~いっているの...夜はもう何年も別々よ...」
「えっ?なんで~まだ若いのに?」
「そそ、伊奈利ちゃん~伊奈利ちゃんの近くのお肉屋さん、土曜日の午後3時からお肉が半額なの、それで毎週土曜日に焼豚用のお肉を買いに行くから、その帰りに...」
それだけの会話だったが、十分意味は伝わります。なんせもう10年も通っているから「以心伝心」というのか、前置きもテレもないから不思議なものです。そして土曜日の3時15分には幸子さんは私の家にいた。直子さんは、
「伊奈ちゃん、時間は20分ほどだけしかないの、うちの人が私を疑っているから、気をつけて」
「えっ、まだ、なにもしていないのに疑っているの?」
「いぇ、伊奈ちゃんのことではなく、だから...なんとなく疑われているの、わかる?」
「ふむ...?」
「だから、私も疑われているから、なんかしなくては損じゃない?でしょ?...マスターは糖尿で役に立たないから...それでよ~!」
「で、Hしていいの?」
「ほら、もう10分しかないよ、しなくてもいいの?伊奈ちゃん?」
というわけでビデオの早送りのようなHをした後、直子ママは私に先に部屋から出て周りを確かめよと命令、そしてこれも命令口調で、
「来週も、20分だから、その段取りでお願いします。来週は私がサービスしたげる、そしてその次は伊奈ちゃんが私にサービスする...わかった?」
とこういいのこして直子ママは自転車で帰っていった。
そして、その夜の部に店に顔を出したが、直子ママはまったく普段と変わらなく働いていました。ちなみに注文したのはラーメンの並でしたが、焼豚、シナ竹がどっさりで満足したというお話でした。
………
…懐かしいアメーバ大喜利の私が文章を書いたものです。
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