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 小説 愛の人妻ウォッチング「人妻は鬼子母神、理恵」5話「人妻との探偵ごっこ…麗美」1話 1分で読める小説 シリーズ

2022-09-06 09:46:29 | 日記
1分で読める小説 シリーズ
小説 愛の人妻ウォッチング 
・「人妻は鬼子母神、理恵」5話
・「人妻との探偵ごっこ…麗美」1話

人妻は鬼子母神、理恵~5話

 ある大手スーパーは5%引きの日がたまたま日曜日で混雑していた。私は鮮魚売り場で魚を吟味していると後ろから買い物カゴでお尻をコンコン突かれていたが、混雑のせいだと気にもとめなかった。そしてそのまま肉売り場に横歩きで移動するが、今度は私の腹の肉を後ろからフニヤリとつかまれたので振り向くとそこには黒髪の長い美人がツンとした顔で立っている。

 その美人は中学生ぐらいの娘1人と旦那らしき人と3人で買い物を楽しんでいるようで私とは目を合わさない...私は心の中で「うん?痴女?」と首をかしげてレジに並んでいるとまた後ろから買い物カゴがコンコンと尻に当たる。それで後ろを振り向くとさっきの痴女しかいなかった。そして、
「もう~みずくさいのだから~ワタシよ~」
「えっ~?誰?」という顔をしていたら、
「伊奈利ちゃん~蜘蛛ちゃん、元気してる?」

 あぁぁぁ~あの理恵ちゃん~と思い出したがレジの前にはその理恵さんの娘と旦那がいたのでそれ以上はお話ができなかった。そう、理恵さんは同じスーパーの中のレストランで働いていたのです。思えばある日のこと、近所の交差点で信号待ちをしていた理恵さんはしきりに鞄の中を探していながらため息をついていたのを私が声をかけたのです。そのレストランは私もよく行き顔なじみでした。恵理さんは、
「家の鍵がないの...旦那も娘も鍵を持っているが、旦那は出張で娘は部活と塾で夜の10時にならないと...」
「10時か~まだ5時だし~ほな、私とそこの「洋風居酒屋 ポン吉」でも...」
「いゃ~それが~私も家がこの近くなので...なにかと...男の人と飲むなんて...」
「それなら私の家にきません」

 ということで私の家でビールを飲むことになったのです。
そして1時間ほどした時に恵理さんの腕にポツンと小さな蜘蛛が天井から落ちてきたのです。恵理さんは~ギャーと叫んで私にしがみついてきました。
「あぁぁぁ、ごめん、この蜘蛛はここに昔から棲みついていますが、咬みませんしおとなしいですから...とはいうが、理恵さんは私からは離れようとしません。

 もうこうなれば人間なんていうものは本能で口と口とが自然にどちらかとなくひっつくものなんです。口の次はご想像の通り私の右手が恵理さんの胸をまさぐるという段取りになります。さらに理性も教養もどこかに忘れないとお互いに失礼になるのは世の習いどす。。。理恵さんは「お願い電気を消して...」とはいうが夏の夕方では電気を消してもレースのカーテン越しにお日様が...今でも理恵さんの模様がしっかり脳裏にある。

 それにしても女性とは根性があるというのか、勇気があるというのか、たまたま抱かれた男に会っても隠れるどころか旦那や子供にわからないように合図しにくるというのには私も恐れ入谷の鬼子母神...と感心しながらこれを書いています。.........ちなみに我が家の蜘蛛子は今もこのPCの画面の右上にへばりついています。そして寝るのは天井で時々落ちてくる可愛い蜘蛛ちゃんどす。。。💞

あとがき...いつもその職場の制服姿を見ているが、これが私服に変わるとガラッと変身する女性もいます。看護婦さんなんかもそうですよね~白衣の天使が私服では茶髪のヤンキー風というのはよくあります。一方、制服組から客を見ると服は同じですからわかりやすい。街で美人の人妻から笑顔で声をかけられても「誰~?」と悩むことがよくある。

小説「愛の人妻ウォッチング」1話・人妻との探偵ごっこ...麗美

 JR西大路駅からイオンまで歩いて7分ほど、その道を一際綺麗な髪型と化粧、それに化粧品メーカーの制服で通勤している人たちがいる。資生堂、カネボウ、コーセーなどの美容部員だが、これは一目でどのメーカーかはわかる。その一つのメーカーの美容部員の麗美さんと顔なじみになったのは私が毎日行くモーニングの喫茶店でもうかれこれ1年ほどになる。

 家は高槻で旦那は大手企業のサラリーマンで結婚5年で子供はいないという。ある日、イオンのレストランでランチをしていると偶然その麗美さんが入ってきてなぜか?私の横に座って、
「ネネ、伊奈利ちゃん~家はたしか~この近くだったよね...」
「そうだけど~」
「それなら、今から服を買ってくるから、それを預かってくれない?」
「えっ、まさか~不倫の片棒をかつげというの...」
「ちがう、違う...その反対で旦那の不倫の証拠を見つける変装用なの」

 聞けば旦那は西大路駅近くの会社に勤めているが、どうもその会社のOLと怪しいという。どうせ駅周辺で飲んでいるのだからその店と一緒にいるOLを探すというものだ...麗美さんはジーンズと上着とサングラスと帽子を早速買ってきて私に渡した。その夜、7時には私の家で麗美さんは変装したが、なぜか私もそれに付き合うことになった。

 夫の勤める会社の社員通用門近くで見張っていると20分ほどで旦那は1人で退社、そして駅前のタクシー乗り場でタクシーに乗ろうとした瞬間に女性がスルリと現れ2人でタクシーに乗り込んだ。それをタクシーで追跡しょうと思ったが、タクシーが1台もなく尾行をあきらめた。麗美さんは、
「いいの~あの女は真希といって経理部の女なの...」
「へえ~わかるの?」
「そら~同じ会社に同級生がいるの、その娘から色々情報もあるし...」

 結局のところ変装をするほどのこともなかったが、麗美さんとはその後私の家で酒を飲み旦那の悪口で盛り上がったものです。そしてジーンズを脱いで制服に着替えようとしたが、ジーンズがピチピチなのか酔っているのかなかなか脱げず、私に裾をひっぱれといいいながら寝転がったが、私はその上に重なってキスをしていた。麗美さんは冷静な目で、
「伊奈利ちゃん~してもいいけど~旦那の浮気の証拠を見つけるまでは、ここで着替えしていい、そしてまた尾行に付き合ってくれる?」
「はいはい、それで浮気の証拠をつかんだら?」
「そら~慰謝料をふんだくって離婚よ~!」
「そか、それならこっちも約束して」
「な、なにを?」
「麗美さんが、人妻でなくなったときにはこの関係をやめると...」
「あらら、嬉しい~私も実は...好きな人がいるの...」

 ふむ~どっちが狐が狸かわからない...もちろん、麗美さんと旦那のことだが...キャハ〜💞
      ………
画像は懐かしいアメーバ大喜利で文章は私です。私のツイッターは「音川伊奈利」で検索して下さい…🦊⛩️

鳥取のかつ江さん







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